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珠景色の春風鈴  作者: 美珠夏/Mishuka
第3章 秋が隠した夏の思い出
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長姫が眠る場所


 会いたくなった人がいる。


 夢の世界で再会を果たした事で、久々に話したくなった。

 小さな花束を抱え、山奥にひっそりと佇む寺の敷地を歩く。


 ここは御三家の菩提寺であり、咲月姫(さつきひめ)が眠る場所だ。

 滝の近くに架けられた朱色の橋を渡り、澄んだ水面の上に浮かぶ小さな島へと足を踏み入れた。


 神聖な空気が漂うこの場所には、歴代の長姫(おさひめ)が眠っている。


 長姫制度(おさひめせいど)の撤廃が実現したら、ここは過去の世界になるのだろう。

 島の歴史を後世に語り継ぐ為の場所として、観光地の一つになっていくはずだ。


 珠景姫(みかげひめ)の墓だけが無いのは悲しい気もするが、それで良いのかもしれない。

 最後の姫になる為に命を捧げた姉さんは、歴史の中で特別になるべきだから。

 そんな事を考えながら歩いていた色歌(いろか)は、ある墓石の前で足を止めた。


咲月姫(さつきひめ)


 墓石には、その下で眠る姫の名前が刻まれている。

 小さな花束を供えた後、色歌(いろか)は墓石の前で手を合わせた。


「母さん。色歌(いろか)だよ」

 目を閉じて、母と過ごした幼少期に思いを馳せる。


 咲月姫(さつきひめ)が生きていた時代へ――




《 読者の皆様へ 》

珠景色の春風鈴を読んで頂き、ありがとうございます❀.*゜

このエピソードで、3章は終わりです

ここまでのお話はいかがでしたか?

物語はまだまだ続きますが、コメントや感想は大歓迎です! 気軽に送ってくださいね(*´꒳`*)

評価や良いねもお待ちしています!


次回、ついに咲月姫が登場します✨️

幼少期の色歌にも、注目してくださいね


11月と同時に幕を開ける第4章 もお楽しみに!

美珠夏/misyuka の宮本でした˙ᵕ˙ )ノ゛

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