第25話 女子リレー開始!!
総合得点
一組 260点
二組 255点
三組 275点
四組 230点
運動会も最終局面に入り、現在各学年代表によるリレーが始まっている。
一年生の二百メートル 二年、三年生の四百メートルリレーが終了し、いよいよ四年生からはトラック一周二百メートルの八百メートルリレーが始まる。
まずは四年生女子の八百メートルリレーが行われる。
スタート地点に集まる四年生達
その中には一組代表の石田や寿、二組代表の岸本、深井達がいる。
「浩美、今年は負けないからね!」
岸本が石田に言うと
「何言ってんのよ。私はアンカーで順子は三番走者でしょ? あんたと勝負できないじゃない!」
石田が言い返す。
「ちっ...違うわよ! チームで勝つってことよっ! 去年も浩美のチームに惜しいところで負けちゃったし......。でも今年は薫(深井)がいるからうちのチームは最強よ! 絶対に負けないわっ!!」
日頃優しい口調の岸本が珍しく強気の口調で石田に言った。
「そんなこと言えるのは今だけよ!!」
石田も負けずに言い返す。
「まぁまぁ、二人ともそれくらいにして、正々堂々と勝負しましょう」
寿が二人の間に入り二人のやり取りはおさまった。
その後ろで見ているノブ達は石田や寿達に声をかける。
「四年一組女子、頑張れーっ!!」
あれだけみんなで練習したんだ。
石田さん達なら大丈夫......
ノブは心の中でそう思っていた。
村瀬や大石は大きな声で叫んでいた。
「あれだけ練習頑張ったんだ! 絶対大丈夫だから頑張れーっ!!」
石田達はノブ達に手を振った。
そしていよいよスタートである。
よーい......
パンッ!!
ピストルの音が鳴り響くと同時に各チームの第一走者が走り出した。
第一走者は各チーム横並び。
そのまま二百メートルを走り抜き第二走者にバトンを手渡した。
続く第二走者は少し差がつき一組でもなく二組でもなく、現在総合一位の三組がトップに躍り出た。
そして三組がトツプのまま第三走者にバトンが渡る。
一組の第三走者はクラスのマドンナ、寿久子。
そして二組の第三走者は石田の親友、岸本順子......
二人は抜きつ抜かれつの走りでじわじわとトップの三組に近づいて行った。
二人とも速い!!
ノブ達リレーメンバー、全児童、観客も二人の追い上げに興奮する。
そしてついに二人は三組に追いつき、追い越した。
最後の直線で岸本の顔が少し歪んだ。
「あっ!? 順子!!」
石田が思わず声を出す。
あの子、もしかしたら最後のカーブを曲がる時に足をくじいたかも......
おそらく石田の予想は当たっており寿との差がぐんぐん空いていく。
そして寿は岸本に十メートルほどの差をつけアンカー石田にバトンを託した。
石田が長い足を活かして華麗に走り出す。
ノブも練習の時以上の速さに見えた。
数秒遅れで岸本が少し足を引きずりながら二組アンカー深井にバトンを託した。
深井の走りは石田よりも更に凄かった。
まるで走るために生まれてきたのではないかと思わせるくらい速い。
六年生男子に匹敵するくらいの速さだ。
「あの足の回転は田尾と同じくらいだ......」
大石が驚いた表情をしながら呟いた。
瞬く間に深井は第二コーナーあたりで石田の背中に手が届きそうなところまで追いついてきた。
石田も追いつかれまいと必死に走る。
絶対に負けない!
石田は歯を食いしばり必死で走った。
しかしその時!!
「あっ!!」
ノブが叫んだ。
バタンッ......
石田が転んでしまったのである。
お読みいただきありがとうございました。
完結まであと22話です。
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