食べられない日々
今年の夏は特に暑い。朝起きた時からエアコンをつける。そうしないと朝ごはんの支度も汗をかく。夜も気温が下がらないのでエアコンをタイマーにして寝るが、切れると暑くて目が覚める。こんな日が9月になっても続いている。食欲が出るはずもなくあっさりした物を好む。眠いのでアイスコーヒーを飲んでから仕事に向かった。
休日の午後、余りに暑いので渡とかき氷を食べに出かけた。店が混んでいて30分程車で待った。待っている間エアコンはつけていたが、日射しで汗が出てきた。大きな抹茶味と柚子味をそれぞれ頼んだ。食べきれるか心配だったが体が冷たいものを欲しがっているせいかペロリと平らげた。芯まで冷えるとはこの事だと思った。
しかし体には負担をかけたようだ。暑さで弱っていた胃腸がさらに悪化して活動が弱くなった。夜食べた物が朝になっても胃に残っているようで食欲がますます無くなった。胃酸も上がって来るので病院に行き薬で様子をみることにした。好きだった酢の物を食べた時気持ちが悪くなり残した。
「直ぐによくなる」
そう思って毎日仕事と家事、時々ジムやピアノ、英会話を続けていたが段々疲れが抜けなくなってきた。食事は何とか作るがいつも残していた。
「食べないと駄目じゃないか」
夫に指摘されたが直ぐにお腹が膨れてしまうのだ。こっそり残していたのにバレていたようだ。
翌日病院へ行き胃の検査をして貰うことにした。
食べないと痩せるのは当たり前で5キロ程体重が落ちて今度は膀胱炎にかかった。抗生剤が合わなかったせいか益々食べられくなり、夜もトイレに度々行くと今度は眠れなくなっていった。
以前から疲れて眠れないときに飲んでいた薬を飲んで何とか仕事に出かけた。
検査をする時には体が疲労しきっていた。口渇もあり消化器と耳鼻咽喉科で検査した。
心の中できっと悪い病気に違いないと思うようになっていた。そう考えると益々眠れなくなって、日に日に体重が落ちていった。




