表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白銀のシンセシス  作者: 大場里桜
前編:Grayish future
110/228

使い果たした力

 アランはシンセシスー2の肩部に装着したシンセシス・ライフルをマニュアルモードに切り替えた。

 AIモードと比較して操作が煩雑になるが、相手は自動攻撃に当たるような素人ではない。

 多少無理をしてでも効果的な攻撃を行う必要がある。

(最初に撃破すべきなのは……敵戦艦前方のリベレーン3機だ!)

 2丁のシンセシス・ライフルで周囲の敵機を攻撃しながら目標の敵機に向けて突撃した。

 シンセシス・ライフルの攻撃は当たらなかったが、目標の3機に簡単に接近出来た。

 普通であれば3機相手に格闘戦で勝てる見込みはない。

 だから、アランの行動は自暴自棄になって特攻しただけだと考えたのだろう。

 シンセシスー2目掛けてビームソードを振りかざす リベレーン3機。

 イーサン……福山少佐……レイモンド……格闘戦が得意な相手との戦闘経験を積んできたアランには緩慢な動作に見えた。

 右腕のリベレーンのビームソードをビームブレイドで斬り裂き、中央のリベレーンがビームソードを振るう腕を左腕でつかみ、最後の一機に投げつけた。

 そして、左腕でもう一本のビームブレイドを抜いて、最初にビームソードを斬り裂いたリベレーンを斬り裂いた。

 最後にモニターで背部映像を確認しながら狙いを定めた。

 トリガーを引くと、肩部のシンセシス・ライフルが背後を向き、2本のビームを放った。

 放たれたビームは、投げ飛ばされて、きりもみ状態で絡まっていた2機のリベレーンを貫いた。

(これで、残り5機! くっ! 反応が早い!!)

 シンセシスー2目掛けてビームが降り注いだ。

 回避行動をとったが、右肩のシンセシス・ライフルに被弾した。

 アランはシンセシスー2の右肩のシンセシス・ライフルを切り離し、敵機目掛けて蹴り飛ばした。

 そして、左肩のシンセシス・ライフルで打ち抜いた。

 シンセシス・ライフルの爆発を目くらましにして、対空砲火を潜り抜けて戦艦リナリアに接近した。

 そのままビームブレイドで戦艦リナリアの主砲を斬り裂いた。

(さぁ、どうする味方の戦艦目掛けて射撃攻撃するか?)


「早く排除しろ! 撃つなよぉ! この艦には私が乗ってるんだからなぁ! 格闘戦で排除しろ!」


 ギルモア博士が友軍のビーム攻撃を差し止めた。

 敵のリベレーン5機がビームライフルを背部に仕舞い、ビームソードを抜いた。

 ギルモア博士の指示通り、戦艦リナリアの甲板に陣取ったシンセシスー2を格闘戦で排除するつもりなのだろう。

 リベレーンのビームライフル程度では、多少誤射しても簡単には撃沈しない。

 ビームライフルでの攻撃を交えて攻撃すれば、シンセシスー2を簡単に排除出来ただろう。

(戦いの素人が指揮官だと苦労する……こちらにとっては有利に働くけどな)

 シンセシスー2はリナリアのブリッジを背にしている。

 同時に斬りかかれるの3機だけ。

 左右と前方からリベレーンが接近してきた。

 アランは前方から接近するリベレーンの右腕をビームブレイドで斬り払い、シンセシスー2の背部を向けて体当たりをした。

 激しい衝撃がコクピットを揺らしたが、アランは耐えた。


「ここだ! 落ちろ!!」


 左肩のシンセシス・ライフルで、左右から接近して来ていたリベレーン2機を次々に撃ち抜いた。

 体当たりしたリベレーンが盾替わりになっているので、背部から攻撃を受ける心配はない。

 残りのリベレーン2機が盾替わりにしている背部のリベレーンを避ける様に、左右から斬りかかってきた。

 アランは2本のビームブレイドでビームソードを受け止めた。

 シンセシスー2が足を止めたので、背部のリベレーンがシンセシスー2から離れたので、左肩のシンセシス・ライフル旋回させて背後にいたリベレーンを撃ち抜いた。

 ピピッ!

 熱源の接近を伝える警告を受けて背後を確認した時には、既にビームソードが迫って来ていた。

(やられる直前に投擲してきたのか! 間に合えよ!) 

 アランはシンセシスー2を旋回させ、ビームブレイドを盾にして防いだ。

 残されたリベレーン2機が前後からシンセシスー2に迫る。

 ビームブレイド一本では同時攻撃を防げないと考えたのだろう。

 シンセシス・ライフルで背後の甲板を攻撃した。

 耐ビームコーティングに弾かれたビームが噴水の様に視界を塞いだ。

 そのままシンセシスー2を宙返りさせて、背後から接近して来ていたリベレーンをビームブレイドで頭上から串刺しにした。

 最後の1機が背部からビームソードで斬りかかってきた。

(あと一歩なんだ! 耐えろシンセシスー2!!)

 シンセシスー2の左肩をシンセシス・ライフルごと斬り裂かれたが、同時にビームブレイドで最後の一機を撃破した。

 後は戦艦リナリアを撃沈するだけ。

 アランはビームブレイドをブリッジに突き立てた。


「やめろぉ! 何が望みだ! 私なら何でも願いを叶えられる! 閣下に掛け合えば可能だ! 本当だ!」

「必要ない。願いなら、あと数秒で叶う」

「私を殺してなんの意味がある!!」


 アランはギルモア博士の叫びを無視して攻撃を続けたが、突然ビームブレイドが輝きを失った。

(甲板にビームを打ち込んだ時に、ビーム発振器にダメージを受けたか……)


「は、ははははっ。やった! 武器を全て失ったぞ!! 早く振り落とせ! 敵は攻撃出来ないのだ。一方的に攻撃出来るチャンスだぞ。さぁ、狩りの時間だ!!」


 勝利を確信したギルモア博士が歓喜の声を上げた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ