光と闇 1
無事に入学式も終わり、4月も過ぎようとしていた頃だった。
朱莉のクラスは初めての席替えをしている。
今までは出席番号順に座っていた。
「琉未。朱莉ちゃんの近くの席がいいなぁ。」
人差し指を顎の近くにもっていく琉未の仕草はかわいらしい。
「くじ引きだからどうなるか分からないよ。」
「ぶー。だってぇ。」
ぷくっと頬を膨らます琉未。
その姿はほお袋に食べ物を詰め込んだハムスターのようだ。
今の席は琉未の隣の席だ。
感情を殺そうとしている朱莉だが、クラスで孤立しているわけではない。
朱莉はクラスの委員長をしており、クラスでも頼られる人気者だ。
そのせいか朱莉の周りにはよく人が集まる。
だが朱莉が心を許し、友達と呼べる存在は琉未だけだ。
琉未以外の人間は信用していない。
いつも人を疑ってしまう・・・。
このクラスにはもう一人人気者がいる。
そいつは朱莉とは真逆のタイプだろう。
朱莉は琉未以外の前では自分を作っている。
だが今ではそれもなれ、その自分が本当の自分のように思えてくる。
もう一人の人気者は男子だ。
いつも笑っていて、運動神経がいい。
まるで、本から出てきたような性格をしている。
それはまるで光のようだ。そいつが光なら朱莉は闇といった所だろう。
しばらくして、くじの順番が回ってきた。
箱の中に手をいれ何枚もある紙の中から一枚撮った。
「6番かぁ。」
朱莉の引いた番号は6番。
6番の席は教室の一番端、窓側の一番後ろだった。
とうとう始まりました心の鍵。
いかがですか?
これから頑張ってピュアな話を書きます!!(笑)”




