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無責任な魔王は常に◯◯する。  作者: 珀武真由
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色恋会議が終わっても古参の二人は気にしない

おはようございます。こんにちは。こんばんは。


 難しい話しをするために集まったのだがその前に聞くシフォンの()()()()に聞き耳立てるハインがいる。


 (フムフム、こういう話しは嫌いではない)


 「んん───。まぁ、年頃だがラスクは今、魔法の修錬で頭がいっぱいなのでは?」

 「ン───。まぁ、確かにデートらしき事したことないしぃ。いつも、なんだ、あーだと魔法のコトばかり」


 持ってきた菓子を抓むと満足げにほほ笑むシフォンと菓子の美味さに驚くハインがいる。


 「菓子、美味いな。ノアと劣らんが、シフォンは料理全般美味いのか?」


 尋ねるハインにシフォンは咽せるとアデルが咳払いをし、ハインに視線を送る。

 気が付いたハインがアデルと目を合わすと、そこには首をブンブン振り、手をクロスするアデルがいた。


 (こんなに美味い菓子を作るのに)


 残念がるハインの横では、怒りながら菓子を頬張るシフォンがいる。


 「ノアの所に行くか、シフォン」

 「! ハイン様の奥様の所に」

 「ラスクも足げく通う上に、女同士気が合うだろう」

 「!!!」

 「天使(こいびと)のルーもよく通うから、色恋も参考になる。俺より。あとそこな()()よりも」


 傍らでチェスをしている二人を指さし、紅茶をすするハインがいる。


 「知る者以外、内緒にしているがノアは人間だ。シフォンと同じ」

 「えっ? そうなのぉ」

 「今度、子も産まれるから手伝いをしろ。いいな、シフォン・・・・・・」

 「えっ。子供、赤ちゃん見たい」

 「では、シフォンはノアの元へ」

 「わわ、ハイン様の奥様。美人?」

 「美人というよりは、カワイイ系? 考えたことがないな。だが、天使(こいびと)のルーはノアを気に入ってるな。とにかく行け。行っていろいろ学べ」

 

 菓子を怒りながら頬張っていたシフォンの機嫌は良くなり、手に持つ菓子をゆっくり食べている。


 「ハイン様、戻りました。おやっ、シフォンまだ居たのですか」


 ラスクを部屋に置いてきたグレイが戻り、ハインの横につくとカップに紅茶を注いでいる。


 「ハイン様、話しの続きですが・・・」

 「ああ、それだが後でも良いか。今度はシフォンを部屋へ届けてくれ」

 「はい?」

 「シフォンはノアの元で()()()()さす」

 「はい、わかりました」

 「準備を手伝え。あと腕の立つ者を二人。そうだな────龍騎士と百目鬼をノアの屋敷に配備させろ」

 「はっ」


 跪きハインの命に従うグレイがいる。


 「話しは聞いてないがそういう事だろう? グレイ」

 「!!」

 「明後日からシフォンは、ノアの手助けと修業だ。魔法はルーに、誘惑はレインに学ぶように」

 「えっ、魔法? 誘惑?」

 「()()()()()らしいことがしたいんだろ?」

 「うっ、うん」

 「あと、魔法は護身用に身につけろ」

 「うん。あっ、はい」


 嬉しい気持ちのシフォンと複雑な気持ちのシフォンがいるらしく、顔はなんとも言い表せない表情を浮かべている。

 

 「まぁ、自由の時間は減るが、シフォンのためにはなる」

 「はい、頑張りますぅ」


 ハインの頬にキスするシフォンをハインは抱き抱え膝に乗せた。


 「いいな。女の子は柔らかい。女とはまた違う感触だ。ラスクはいいな、フムフム」

 「??」


 気持ちを隠さずに漏らし語るハインに首を傾げるシフォンは、大きな翡翠のような瞳でハインの姿を捉え、なぜか頬を抓っている。


 「どうした? なぜ抓る」

 「んー。泣きそうだったからかなぁ」

 「? 俺が。フッ、それはない」


 シフォンの鼻柱をハインは小突くと照れ笑いするシフォンがいる。


 (おお、かわいい。この綺麗な緑の瞳がたまらん。ラスクはたぶん照れ隠しからの行動だろう。シフォンがそれに気づけば・・・まぁ、二人が決めることに手出しは無用だ。これで、シフォンの気が済むのであれば・・・・)


 「グレイ、シフォンを部屋へ届けるついでに引っ越す手配をしろ。あとレインを呼び寄せてもろもろの手配をさせろ。いいな」

 「では、そのように計らいます」

 

 楽しそうに、口の端を上げ笑うハインの言う通りに動くグレイはシフォンと一緒に部屋を後にした。


 (人界が荒れる。その内にノアもここに呼び寄せんとな)


 閉まる扉を見つめ、考えるハインがいる。


 「さて、シフォンのお陰でグレイが席を外れた。これで福音(ギフト)について遠慮なく話せる。さぁ、おっさん(オリバー)話し合おうか」

 「ムムッ、そうしたいがちょっと待て。今()()()んだ」

 「ほらほらほらぁ、オーちゃん詰んじゃうよう。まだかなぁ」


 アデルとオリバーがチェスの終盤に差し掛かり、オリバーの負けというところにハインが女王(クィーン)を動かした。


 「フッ、こうすれば爺の負け」

 《トンッ》


 「アッ、何をする。ハイン」

 「あっ、なるほど。こういう形ね。なるほど、勝ったぞ! アーちゃん」

 「コラ、ハイン。何をしてくれたのだ」


 ハインに詰め寄り怒る大魔王(アデル)がおり、傍らでは、勝った嬉しさを手を広げ表現する(オリバー)がいる。


 (なんて、魔界(ここ)の平和なことよ)


 騒ぐアデル達を横目に苦笑いするハインがいた。

お疲れ様です。

片や一方の作品ではアレなのに、こっちはこれと思われている方もいるかも知れませんが、すみません。これなのです。温かく見守っていただきありがとうございます。ではでは

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