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無責任な魔王は常に◯◯する。  作者: 珀武真由
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初めまして、ハインの爺で元魔王だったもので。今は大魔王です。こんにちは

おはようございます。すみません。話しがややこしくなりました。間に新しいのを上げました。タイトルが大人のわがまま~②になっており、その続きがこのお話しです。②から読んでいただければと思います。ごめんなさい。あとタイトルも変えました。すみません。


 「アデルお爺ちゃん!」

 「爺!」


 すらりとした身長に、あまり老いを感じさせない紳士がラスクの後ろに佇ずみ、ラスクを抱き上げ、頭に顔をすり寄せ喜んでいる。

 老紳士アデルは、ハインの爺であり、『引退した魔王』で今は『大魔王』でもある。

 ラスクはハイン以上に、このアデルという爺が好きでよく懐き、暇さえあればよく遊び、食事を共にし「お爺ちゃん」、としても慕っていた。


 滅多に、ハインの前に姿を現さないアデルが姿を出し、ハインを困惑させている。

 

 「爺、ここに顔を出すということは、()ていたな。悪趣味な」

 「フフフ。官能、堪能。美味しかったぞ。見ているだけで、もう満足ものよ」


 今度はラスクを頬ずり、ハインを睨み、不敵な笑みを浮かべ様子を覗うアデルがいた。


 「して、俺が求める答えを持っているようだが爺。それはいかに」

 「うむむ、教えなーいもん」

 「もんって・・・」

 「だって、私、まだひ孫に会わせて貰って無い上に、ノアちゃんと数回しか会わせて貰ってないしぃ、そんなケチな孫の頼みなんてねぇ、ラスク」


 頬ずりだけでは飽きてきたアデルが、ラスクの頬にキスを浴びせ堪能している。

 あまりのキスの数に困るラスクがいた。


 「お爺ちゃん、もっう、アデルお爺ちゃん聞いて? 気持ちはわかるけど、まだひ孫出て来てないよ。それにこの場合は・・・」

 「だってさ、自由にノアちゃんに会わせてくれないなんて寂しいよねぇ。その上、ひ孫の報告もつい最近だしさ。こんなに阿呆で馬鹿で愚かで、やりたい放題な孫に育てた覚えないもんね。拗ねちゃうよ、爺は」


 三人の会話を聞き、ハインの腕の中で吹き出すルーがいた。


 「アデルお爺様、相変わらずの饒舌振りに可笑しい。フフフ」

 「ほほ、ルーちゃんが笑った。女の子は笑顔が一番! 泣かすとは紳士の恥。馬鹿孫が」

 「・・・・確かに馬鹿だが、愛人をしこたま拵えていた爺に言われたくない。そして、「答え」を渋るな」

 「おおっ、睨みが怖い、怖い。本来の“紫”の瞳だとなおのこと。この孫は・・・」


 火花を飛ばす二人の間に、立ちはだかるラスクが、深く深呼吸をした後ゆっくりと話す。


 「あのね、二人とも。僕から言わすと「目クソ鼻クソ」ってね、変わらないの。女何人も侍らしている・・・」


 (魔王って皆こうなの? ハインといいアデルお爺ちゃんといい。ったく)


 「・・・・そう言うな。俺の楽しみだ」

 「おおっ、ラスクは、可愛い孫だな。フフ」

 「はぁぁ、お爺ちゃん。出し惜しみせず答えて上げてよ。お願い」


 (でも、この二人はなんだかんだで仲がいいんだよね。ほんとうらやましい。血が繋がってるからかな? いいなぁ)


 アデルの腕の中で、たるんでいるラスクが少しだけ違うことに思い馳せたあと、呆れ口調で話すと納得する二人がおり、間に身を置くルーが笑い出した。


 「クスッ、ラスクも饒舌! 一緒にいると似るのかな」

 「ルー、お願い。この人達とは、一緒にしないで・・・僕、死んじゃう」

 「死んじゃうのかね。そうか、ハハハハ。ラスクはもう、もう。ハハハ」


 頬ずりを何回も、ラスクに繰り返すアデルに溜息をつき、ほくそ笑むハインが尋ねる。


 「爺、堕天から逃れる術があるなら教えろ! 答えによってはノアと自由に会わす」

 「おおっ、上からか。まぁ、許そう。可愛い孫の頼みだからね、フフフ」

 「お爺ちゃん、素直じゃないなぁ。でもノアに自由に会えないのは訳ありなんだよね、ハイン?」

 「・・・うむ・・・」

 「フフフ、節操なしの爺が悪いんだよね。ノアちゃんに手を出されるのがいやなのだろう。でもね、あの子は、モロタイプだね。なぜ気付かなかったのかが口惜しいわぁ」

 「お爺ちゃん・・・・ハイン、ノアに無理に会わせなくていいよ。いい年こいたエロ爺が、何を口走るのやらだよ。フウ」

 「おおっ。ラスクも言うねぇえ、ハハハ」


 呆れるラスクとハインをしり目に、自由に言葉を吐くアデルがいるので、何ともし難い二人がいた。


 「フフフ、ルーちゃんのことだが、ノアちゃんに助けて貰うが良いよ。まぁ、ルーちゃんが身ごもる前にノアちゃんに確認が必要かね? 話しはそれからでないとまた対処が変わるよ」

 「アデルお爺様、ぼくも聞きたいけど眠くって・・・寝てもいい?」

 「ルー、ごめん。疲れたか、休む前に飲み物はいいか。欲しいものは?」

 「ううん。大丈夫、ハイ・・・ン」


 (そうか。でも、ぼくのわがままにノアちゃんをつき合わすのか・・・気が引けるなぁ)


 首を横に振り、静かに寝つくルーの唇に、ハインは黙って唇を重ね、肩を優しく撫でるとローブを掛ける。


 「人前なのになんだろうね、この孫は」

 「人のことは言えないだろう。爺」

 「まぁ、確かな言い分だろうねえ。エロ孫よ」

 「なに、遺伝だと思うが。エロ爺」

 「ああっ、もうっ! だから二人とも止めなよ。僕が恥ずかしいよ」


 間に挟まり、照れるラスクの様子に、ハインとアデルは笑い合っている。

 

 「そうか、術はあるか・・・安心した」


 (だが、ノアに迷惑をかけるとはどういうことなのか・・・)


 「お前は、本当にルーちゃんが好きだよね。ルーちゃんに手を出すのも早かったからね」

 「そんな昔の話し・・・懐かしい」

 「エロは遺伝か・・・認めよう。お前は紛うことなく私の孫だ。ハイン」

 「フッ、俺は前から納得済みだ」


 二人が睨み合っていると、ラスクは呆れながら溜息をつき、アデルを見ると瞳があった瞬間ウィンクをされる。


 (この二人は本当に調子が狂うよ)


 二人を見て、一人で微笑むラスクがいるのだが、ハインがその表情に気付くと頭を優しく撫で微笑み返した。


 「すまん、ラスク。ありがとう」

 「おじさん、いいよ。今に始まったことではないしね」


 鼻高々と笑うラスクに、ハインが力強く撫で繰ると照れるラスクがハインの手をどかそうともがいている。


 (本当に俺は良い者を拾った。ありがとう、ラスク。俺はお前に救われている部分が大きいかも知れんな)


 笑い合う三人は、まだ気付かないでいる。


 足の下にいつの間にかスライムがおり、いつ掃除しようかと待機していることに・・・

 しばらくしてから気付くハインは、驚き少し苛立つのであった。

 


お疲れさま。本当にわがままにつき合わせており恐縮です。ごめんなさい。ごめんなさい。

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