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無責任な魔王は常に◯◯する。  作者: 珀武真由
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俺抜きで歓迎会ですか、そうですか①

おはよう。今晩は、こんにちは

 

 (この間は楽しかったです。でも、腰が)


 先日のことを思い出し、照れながら作業をするノアがいるが、今日は少し様子が違う。

 

 「よいしょッと」


 テラスのテーブルの上に、三種のスープ、豚の香草の丸焼き、鴨の燻製にサラダ三種にパンが五種類と、多種多様の料理が並んでいる。

 ジャムが三点に、この間グレイが用意してくれた蜜も置いてあった。


 「おーい、ケーキだよう」


 庭に降り立つルーが、ノアに叫んでいる。


 「あっ、いらしゃい。こちらも今用意が出来ました。でも何かが足りない気がするのです」

 「ええ、充分だよ。これ以上何を用意するんだい? まぁ、レインが何を持って来るか分かんないけどね」

 「そう? ではこのままで」

 「充分充分。後はワインだけど、ハインのことだから、セラーあるでしょう? あいつはワインにこだわりが在るから」


 ルーが舌を出し指を舐め笑っている。


 (僕もワインには、うるさいんだよね)

 

 ワインを、楽しみしているルーがいる。


 「ええ、在りますよ。地下の冷蔵保存室の横に置いてあります」

 「んー、なにがいいかな? 白、赤。両方あってもいいな。後はスパークだよね」

 「そうですね。ビーフシチューもあります。鴨の燻製は両方いけますもの! ガーリックバターとメイプルバターとコールスローを増やしましょう」


 ノアがパタパタと用意し始めるとルーがその姿を見て甲斐甲斐しく思う。


 「ああ、なんて可愛い! ハインには勿体ない。ルーのお嫁さんになりなよ」


 バターとニンニクを、手に持つノアの顔を引き寄せ口づけるルーがいる。


 「んん!」


 驚き固まるノアだが、力が抜けると手に持っている物を落としてしまった。


 「フフ、可愛い。持って帰ろうかな~♪」


 暫くは蕩けるノアだったが、少し立つと我に返り咳払いを放った後に、ピシッとルーの額を指で跳ね指した。


 「もう、ルーったらいつも突然、舌を絡めるのは無し!」


 冷静に落とした物を拾うノアがいた。


 「コホン、さすが我々と近い人種だけあって欲望に素直ですね。ハイン様がいなくて良かった。後、子供の眼前ですよ」


 いつ来たのか、グレイがラスクを引き連れ、テーブルの横に立っている。


 「グレイ。来たんだ! 来ないかと思った」

 

 ルーがグレイの胸を突いている。


 「(わたくし)はこの子のお目付役です。ですから来ます。雑多なことを覚えさせないように、目を見張るよう言いつかってますので」

 「そんな、グレイ様。大丈夫ですよ。ね、ラスク。ラスクからもほら、何か一言」


 グレイの後ろに隠れるラスクを見てノアが尋ねる。

 ラスクは顔を覗かすと、ノアに花束を差し出した。


 「きょ、今日はありがとう。僕の為に・・・ええと、これノアに」

 「まぁ。綺麗な花束、ありがとう。ラスク」


 照れるラスクがいる。


 そう、今日はラスクがノアと暮らすための歓迎会をノアが催したのである。

 グレイはラスクの仕草を見て微笑んでいる。


 「ふふ、こうしていると子供らしいのですがね。あっ、(わたくし)からはシロップです。きちんとメイプルも用意しました。また、無くなったらご用意します」

 「わぁ、ありがとうございます」


 グレイも土産を渡し、微笑ましい場の雰囲気ができていた。

 ノアが喜ぶ横で、ルーが目を細め、ラスクを上から下まで見ている。


 「ふうん、君、魔力がすごいね。ハインが喜ぶのが分かるがやんちゃも凄いね」


 全てを見透かすようなルーがいる。


 「あっ、貴方がルー様、噂はかねがね」


 瞳をギラつかせ、ラスクがルーの胸、目掛け飛んで行く。

 ルーは、すかさずひらりと避け、ラスクは避けられるが、きちんと床に着地する。


 「ホントにエロガキだな。こっちも噂はかねがねだよ。ラスクくん」

 「えー。こんな可愛いガキの一つや二つ。抱きつく位いいじゃん。ケチ」

 「こらっ、ラスク。またハイン様に怒られるぞ。ってこれの原因はハイン様にも在る。困ったものだ・・・」

 「? 何かしたの」

 「いやっ、ハイン様にまとわり付く女性達が絶えないのはご存知でしょう? その女性達が甘やかすもので」

 「ああ、それは大変」


 叱られ逃げるラスクを、ルーとグレイが目で追うとノアのスカートの中へと入り隠れた。


 「あっ」


 グレイがラスクを拾うためノアの元へと歩いている。

 

 「あっ、ラスク。おいたは駄目ですよ」


 ノアが、スカートをまくり、ラスクを出そうとした時、顔を赤らめ身体を捻りびくつかしている。

 スカートの中で、何があったかというと、隠れたラスクがノアの太腿に噛み痕を見つけ同じように噛んでしまった。


 「ノア様、失礼します。ラスク!」


 グレイが、引き剥がす前にもう一噛みするラスクがいる。

 腰が砕け座り込むノアがいた。


 「コラッ、コラッ」


 ノアの反応に、グレイも顔を赤らめ目を閉じラスクを掴む。


 「だって、噛み痕があったから、噛んでいいのかと・・・」

 「・・・・・・ラスク」

 「うむっ、こいつハインのせいで感覚が、バカになってるのでは」


 ルーとグレイが目を合わせ困っているが当のラスクは悪びれる気配もない。


 照れくさそうに起き上がるノアが、グレイが持つラスクに顔を近づけた。


 「もうっ、今回は許しますが、また似たようなことをすれば罰を与えますからね」


 優しく叱るノアがいる。


 「ノアちゃん、優しいね。僕からも罰を与えよう。三回悪さをしたら、一日中子豚ね。ピンクの子豚」


 ルーは、ラスクの額に印を押すとその上にキスをする。


 「えっ? 僕、豚になるの」


 ラスクは、その場にいるルーとグレイの顔を繰り返し見比べ、後にノアの顔を見る。


 三人に、軽く溜息を疲れ天使の呪いを受けるラスクがいるがレインがまだ来ない。


 「レインが来たら、豚の呪いにどう反応するかな」


 楽しげなルーがいた。


ありがとうございます。今もなお応援を下さるお方様さらなる精進目指します。これから応援下さるお方様にブクマ、ポイントの登録お待ちしております。

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