表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
雑記録  作者: 鱈井 元衡
13/15

消息を絶ったユーザー

 なろうのユーザーで、活動を何年も続けられるのはどれくらいなんだろうね。

 大半の奴は多分ほとんどが挫折してしまっているのだろう。

「やっぱやーめたっ」てさ。

 何で? 確かにその気持ちは痛いほど分かるよ……クッソ難しいからな。続きを考えて、それを投稿するのは。

 事実俺も明日にはそうなるかも分からんからね。なろうを捨てて、そのまんま消え去っていく。

 最後の作品や活動報告を残して、何年間もそのまんま行方不明のユーザーを見るにつけこう意うわけよ。

「てめえ、今何してんだオラァ?」

 もしかしたら、本当に不慮の出来事に出会ってしまった人もいるかもしれない。だが、きっと大半は今ものうのうと生きてんだろうな。小説書いてた過去なんてすっかり忘れて。

 結局、あいつらはその程度の人間だったんだと意う。所詮は道楽で文章つづってる連中。おっと、これには俺も入るか。

 けど……なんか不満だよね。恨めしい。

 悔しいが、そういう奴が半分以上だからな。

 作品をいくつも書いた挙句に、突然去っていく。その行方を追おうとしても、全くつかみどころがない。

 は? お前、それでいいのかよ?

 せめて自分の名前が人に知られるくらいになんねえのかよ!?

 えぇ……(困惑)

 多分、なろうのユーザーは本当の意味で何もしてない奴と何かしたけどやめちまった奴の二種類がほとんどを占めてる。『何かしたけどやめちまった奴』は完全に陰にかくれてしまい、注目されることも。

 けど、なんかロマンあるよな。そういう奴って。

 無論いいことじゃない。けど、俺が恐らくたどるであろう道をすでにたどって、そのまま戻ってこない奴を見ると、不思議な探求心が刺激される。

 シャーデンフロイデだろうか。けど、ネットの世界はそういう輩がわんさかいる。わんさかいるから、「ああ、ネットの世界は広い」と実感できる。

 僕はそうなりたくない。自己顕示欲が意外と強い方なのだ。

 とにかく、グーグルで筆名を検索して、俺以外の人間が書いた「鱈井元衡」つう文字列を目にできるくらいには有名になりたい。当然ネットの影響力なんてたかがしれてる。しかし僕の愚かな心はすっかりそんな馬鹿げた欲望を僕に植え付けてしまった……とうに後戻りできねえ……。

 僕の体は朽ち果てるべき存在だ。あらゆる苦痛に対して僕は無力だ。そんなさげすむべき体から僕はずっと脱出したいと思っている。だが、いつの日か僕が死ねば僕の名前は完全に忘れ去られてしまうだろう。

 そう、全ての名誉は全くの無意味。残すなどとんでもない! 僕が死んだら僕のことなど忘れてしまうがいい! 誰も覚えないでくれよな……。

 けど、だ。肉体が消えて、他人の心に残る記憶、口が発する音声だけが僕の実態になるとしたらどうだろう。たとえ僕の名前がどれほどの嫌悪感をもって覚えられるとしても、僕という存在がみんなの心に残っていれば僕の勝ちだ。もっとも記憶があるうちの話だが……。

「いやいや、他人の心の中で色々と情報が変化するだろうし、その内別人になってしまったらお前自身とは言えないんじゃないのか?」

 あっ、そっかあ……。

 だが、そんなことはどうでもよい! 喫緊の課題はいかにして作品の質を向上させればよいかにある。他者の反応に迎合するのは問題じゃない。初心を失ってはならない。

「書きたいから、書く」 これが基礎の思考ではないのか。それを忘れてどうする。名利に心を奪われて迷走してはならない。

 僕は何よりもまず自分のために書くのだから……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ