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エピローグ

 腐れ縁の託宣官が第一王子の部屋を襲撃したのは、その夜のことだった。


「そこに踏ん張って、歯を食いしばれ」


 言うなり強く踏み込んで、サチは男の頬を殴りつけた。

 女の力なのでたかが知れていたが、それでも全力で繰り出された拳にはそれなりの威力がある。

 顔をしかめて痛む手を振り、サチは低い声で訊ねた。


「文句を言わないのは、原因を理解してるってことでいいね」

「……どうだろうな」

「今度という今度は愛想が尽きたよ。あんた、帰りたいって泣いてたあのお嬢ちゃんに、何て言った?」


 ヴォルクは自嘲を浮かべ、射抜くようなサチの目を見返した。


「『前例がない、すまない』と。……嘘はついていない」

「……ああ、そうだね。そうだろうさ」


 苛立ちと怒りに、サチの呼吸が震えた。

 目の前にいる人間が本当に自分の古馴染みなのか、分からなくなる。


 確かにその通りだった。何も間違ったことは言っていない。

 行き方もわからない異なる世界から人間一人を浚ったなどという記録は、これまでこの国には存在しなかった。

 当然、逆の前例もあるはずがない。

 言葉だけを取れば嘘ではないが、そんなものはただの詭弁だ。


「くっだらない言い訳だ。手元に置きたいからって、あんな子供を騙して絶望させて……! 惚れた腫れたが理由になるなんて思うな。あんたがやったことは、下種以外の何でもないんだよ!」


 ヴォルクは答えずに視線を落とした。

 その胸ぐらを掴み、サチは無理矢理に目をかち合わせた。


「……あたしはね、ヴォルク。あんたが女の子に入れ込んで貢いだって、王子様やるのに疲れて逃げたって、あんたが選ぶんだったらそれはそれで構わなかった。

でも、こんな……あたしの知ってた、クソ偉そうで、そのくせ馬鹿真面目で誇り高い人間が、こんなみっともない真似をしてるのを……他人事にして傍観してなんていられない!」


 追いつめられた目が動揺に揺れる。

 サチは泣きたい気分で、その青を睨み付けた。


「なら、どうすればよかった」


 絞り出すような声で、ヴォルクは唸った。


「あいつを失うと考えただけで、気が狂いそうになる……! 何とでも言えばいい、俺にはあいつが必要なんだ!」

「……だったら真正面から口説けばよかった。誠実に向き合って引き留めるべきだった。くだらない嘘で逃げたあんたに惚れるほど、あの子は可愛いオツムをしてなかったよ。……ついでに言えば、もうちょっとたちが悪い。ある意味一途で執念深くて、根性があったから、こんなことになったんじゃないか」

「……どういう意味だ?」

「あんたは結局、何も見えてなかったって話だよ」


 この男にはきっと分からないだろう。可憐なばかりに見えていた少女が、この国を滅ぼしてやろうとまで思い詰めていたことなど。

 話したところで、信じるとは思えない。

 サチは深いため息を落とし、手を離した。


「……ヴォルク。あたしは、あの子を家族の元に返すよ。この国がしでかしたことの始末をつける。邪魔するなって言っても無駄かもしれないけど、邪魔はさせない。こっちもそのつもりで動く」

「サチ、お前……」

「あの子に本当のことを話すつもりはない。傷つけるだけだ。あんたがどうしてもあの子を諦められないって言うんだったら、とりあえず、あの子に頭を下げるところから始めるんだね」









 * * * * * * * * * * *



 ――とはいえ、既に知っているわけなんですが。


 というわけで再びお疲れさまです、ユイノマナミです。SAN値がだいぶ回復しました。

 そうだね確かに無理だとか不可能だとか言ってなかったね! クッソ演技しくさってたけどね! よしとりあえず殴らせろ!


 閑話休題。


 まあ、あれです。わたしは基本的に馬鹿だけど応用的には賢いのです。

 フェアさんがあの場で「必ず帰してあげる」と約束できたということは、それが「不可能ではなかった」ということで。

 じゃあ嘘つかれてたんじゃないか、という方向で情報を集めてみたら、そのとおりですと結果が出てしまったわけです。


 もう笑うっきゃないですね。神官のおねえさんが言ってた「大人は狡い」って言葉を思い知りました。

 まだまだ修行が足りません。まんまと騙されていたわけですから。

 あー腹立つなあ。本当、クソ王子様が王様になるくらいならいっそ滅ぼしちゃってもよかったんじゃないかと思わないでもないですけど。

 例の歌とか、ちょう爽やかに歌いたくなりました。しーねーばーいいのにーってやつです。サビしか覚えてないけどタイトルなんだっけ。


 ともあれ、わたしの目的は今ここにはありません。

 だって、この国は、フェアの国でもあるわけですから。


 衛兵に愛想良く笑いかけて警備網を突破し、豪奢な扉を軽やかに叩き、わたしは笑顔で中を覗き込みました。


「フェア、お昼ですよー! お弁当つくってきたからごはんにしよ!」


 書類を整理していた綺麗なお姉さんが振り返り、わたしを見て困ったように微笑みました。

 「さん」をつけなくてもいいと言われたときのわたしのフィーバーっぷりは、とても皆様のお目にかけられるものではありませんので割愛するとして。

 普段クールに頑張ってるお姉さんが、ぴよぴよ周りをうろつくひよこを見守るような顔でほんわり笑ったところを想像してみてください。そりゃ鼻血も堪えなきゃいけないってもんです。


「マナミ、ここには来ないようにって言ったでしょう?」

「だって休憩時間でしょー。ちゃんと鐘が鳴るまで待ってたんだもん、ほめてほめて」

「まったく……困った子ね」


 愛情の籠もった優しい苦笑に、やに下がりそうになります。しっぽがあったら全力で振ってる勢いです。

 やばいなあわたし百合属性あったっけなぁとにやにやしていたところに水を差したのは、この部屋の主である王子様でした。


「……弁当? マナミの手作りか?」

「あなたのぶんはありませんー! っていうか勝手に人の話に割って入らないでよね」


 思いっきり舌を出すと、王子様がショックを受けて硬直します。

 フェアが困ったような顔で、「マナミ」とたしなめる響きの呼び方をしました。

 わたしは肩と唇を窄めてとりあえず反省のポーズを見せ、その腕に抱きついて、彼女を外に連れ出そうとせかすように引っ張りました。


「ほらほら早くー。今日はね、わたしの地元料理っぽい感じのサンドイッチだよ!」

「もう……。殿下、少し外出してもよろしいでしょうか」

「…………好きにしろ」


 たっぷり沈黙してから答えた王子様に、わたしはついでとばかりこっそりと、人差し指で下目蓋を引き下げてやりました。

 あっかんべーなんてこの世界では通じませんが承知の上です。通じて傷つくなら存分に傷つくといいと思います。


 フェアはそんな些細な復讐心を知っているのか、部屋を出たわたしがそっと腕を放しても、微笑むだけで何も言いませんでした。

 ……それに甘えて思いっきりじゃれているんだってことまでは、たぶん気付いていないんでしょうけど。


 いつもお昼に使っているのは、執務室がある南棟近くのベンチです。

 雨上がりのあとの陽気はちょっと暑いくらいでしたが、ここは木が影を落としていて、絶好のお弁当スポットになっていました。

 いそいそとお弁当を広げ、水筒から紅茶を注ぎました。気分はピクニックです。

 わたしはカップを両手で包み、フェアの反応をどきどきしながら待ちました。


「あら、おいしい」

「ほんと!? よかったぁー。テリヤキチキンもどきなんだけど、我ながらけっこーうまくできたと思うんだー」


 軽く炒めたタマネギモドキを挟んだのと、一口サイズにちっちゃくしたのもポイントです。

 ほっとしたらおなかがすいてきました。上機嫌でサンドイッチを手にすると、そのとき突然、後ろから伸びてきた手がサンドイッチをつまみ上げました。


「……お、ほんとにテリヤキだ。料理上手だね」

「は、はあ……どうも……」

「サチ、驚かせないでちょうだい。お行儀が悪いわ」


 フェアが渋面になって咎めましたが、あいかわらず眠そうな様子のサチさんはどこ吹く風です。

 わたしはといえば、やっぱり微妙にトラウマというか、苦手な感じがしてしまう相手なので、黙って唇を尖らせるしかありません。


 指についたパンの欠片を払い、サチさんはあくび混じりに言いました。


「一応、経過報告しとこうと思って。拾った痕跡の解析が終わったから、あとは設計に一ヶ月、構築と検証試験に二ヶ月ってとこ。まあ許容範囲でしょ」


 とっさに返事ができませんでした。

 実際に期間を聞かされると、急に、帰れるんだという実感がわいてきます。

 しばらく呆然としてしまって、わたしはあわててお礼を言いました。


「あ、ありがとうございます」

「いや、まだこれから頑張らないといけないんだけどさ」

「よろしくお願いします。ホントに」

「うん、任された」

「そうよ、マナミ。心配しないで。大丈夫だから」


 これで騙されてたら、やっぱりわたしって馬鹿なんだろうなあ、とか思ってしまいました。

 だめです、あんまり優しくされると不安になります。……まずいなあ、すっかり人間不信が根付いちゃって。


 それにしても、わたしを連れてきたのも神殿なのに、帰すために中心になって動いてくれるのも神殿の人なんですよね。指揮系統が違うとか聞きましたけど、やっぱりなんとも不思議です。

 ふと気になって、思いついたままサチさんに訊ねました。


「そういえばサチさんって、神様に会ったことあるんですか?」

「え?」


 より驚いた反応をしたのは、フェアの方でした。

 何か変な事を言ってしまったのかもと不安になるくらいのびっくり具合です。


「マナミ、どういうこと?」

「え、だって、神託とかなんとかって言ってたし……ここには神様っているんだなーとか、じゃあ会ってみたいなーとか思ってたんだけど……。な、なにかおかしかったかな」


 ますます戸惑ったような顔をされました。もうこれどうしたらいいんだろう。

 困惑しきりのフェアに代わって、サチさんが苦笑気味に答えをくれました。


「神様が『いる』っていうのはね、そっちの世界でいう、『地球が丸くて回ってる』ってのと同じレベルの話なんだよ」

「えーっと……?」

「昔の人間は、地球が平べったくて天体だけが動いてるって思ってたでしょ。でもそれじゃつじつまが合わなくなって、観測と計算を繰り返した結果、地球が丸くて自分も回ってるってことがわかって、そのうちそれが一般常識になった」

「えっと、はい」

「それと同じでね。神様でもいるんじゃなきゃ説明がつかないことが起きたわけだ。具体的には世界の魔法法則を一夜にして全く別物に書き換えた。それも、宣言の上でね。大昔の暗黒時代の話だから、あたしが実際に立ち会ったわけじゃないけどね。……で、信仰とかそういう話とは全く別のところで、神様って存在が広く認識されたわけだ」

「はあ……」

「というわけで、あたしも会ったことはない。でも、いるのはいるよって話。これでいい?」


 そうですかと曖昧に肯いて、わたしは一人、思いのふちに沈みました。

 うん、別に大した意味があったわけではないのです。帰る前に一発蹴りをくらわせてやりたいなーとか思っただけです。

 だってガン無視ですよここに至るまで! あれだけ罵詈雑言吐きまくったのに音沙汰ないんですよ!

 ……今さら天罰くらわされるのもアレなんですが、呼びつけたなら呼びつけたなりの対応というものがあると思うわけです。


 お昼を終えて仕事に戻る前、フェアがわたしに小さな袋を手渡しました。

 中身は琥珀色の固まりがいくつか。なんだろう、キャンディーでしょうか。


「お弁当のお礼よ。いつもありがとう。よかったら食べてちょうだい」

「わあ! ありがとー、大事に食べるね!」


 満面の笑顔で返すと、フェアは微笑んで頭を撫でてくれました。

 うん、いい感じです。撫でて撫でてとしきりにせがんできたおかげで、撫でる手つきにもぎこちなさがなくなってきました。


 ご機嫌も急上昇です。わたしは空になったバスケットを手に提げて、にこにこ(決してニヤニヤじゃないです)しながらスキップ混じりにお天気のいい中庭を歩いていました。



 そう、庭を歩いていたはずなのです。


 ――なのになんで、いきなり全方位まんべんなく真っ白になってるんでしょうか。



「…………いやいやいや、ない。ないってこれ。またわけのわかんないとこに来たー!? いーやー!」


 とりあえず騒いでみます。

 まったく反響しないのが余計に恐い。本気で一体どこに迷い込んだっていうんでしょう。


「く、くそう。とにかく歩くか……」


 おっかなびっくり歩き始めると、行く先に白い人影が見えました。

 白い空間に白い光なんて目で認識できるわけがないのに、それははっきりと人影でした。

 ただし、影法師のようなのっぺりした輪郭です。言ってはアレですが妖怪っぽいです。

 うっわあ、と思って立ち止まったわたしに、影はやたらニヒルな声を掛けてきました。


『よう、おちびさん。何か用かい』

「……つかぬことをおうかがいしますが。あなた神様とかでしょーか」

『まァそうだな、そう呼ぶ奴もいる』


 とりあえず跳び蹴りを試みてみました。

 予想通りにすり抜けました。

 どうにか受け身を取ってごろごろ転がり、わたしは抗議の意志を籠めて、がばっと顔を上げました。


「一発くらい蹴らせてくれてもいいと思います!」

『いやはや、想像を越えたことをするおちびさんだな。異世界の人間ってのは皆こんななのかね』

「そんなことも分からずに呼びつけたんだったら断固抗議する! いい迷惑だ!」

『呼んじゃいねえよ。呼んだのはそっちだろう』

「……へ?」


 地面に手をついたまま見上げると、神様らしいものはヤンキー座りにしゃがみ込んでこちらを覗き込みました。

 いや、のっぺらぼうだから目なんて合わないんですけど。


『俺はただの世界の防衛本能で、影響を与えたのは世界の理だけだ。それも一回こっきりで、それ以外は何の手出しもしちゃいねえ』

「じゃあなんで、あたしがこんなとこ連れてこられたんですか!」

『雨を降らせる特性を持った生き物を走査して引っ張り込んだんだな。いやはや、人間ってのはいつも予想の上を行くもんだ』

「いや止めてよ! 感心してないで止めようよ!」

『ふむ。世界が滅びるような話でもねえしなァ』

「わかんないよ滅びるかもしれないじゃん! よその世界から破壊神とか召喚しちゃうかもしれないじゃん!」


 きゃんきゃん騒いでみましたが、実際のところは納得していました。

 破壊神がやってきたところで、せいぜいが滅びるのは生物だけです。

 どんなに変質したって、きっとこの世界そのものが消えてなくなるわけじゃない。

 神様というのはそういうものでしょう。人や国に手を貸す存在ではないのなら、わたしの世界にも、もしかしたらいるのかもしれません。

 ひとしきり言いたいことを言い切ると、ぜいぜいと息を切らして、わたしは諦め混じりに訊ねました。


「……えーと、それで……わたしが会ってみたいってしつこく言ったから、きてくれたってことでいいですか」

『まァあれだ、この世界の人間じゃないなら接触しても構わねえだろってことでな。うちのガキどもの尻ぬぐいをしてやろうって話だ』

「はあ……えーっと……?」


 一体何の話でしょう。

 意味が分からず、わたしはきょとんと目を瞬きました。


『渇水がひどくなれば人が死ぬ。あいつらも必死だったんだろうさ。その後の対応はいただけないが、そこは理解してやれ』

「……まあ、うん。今なら、まあ、わからなくもないけど……」

『いい子だ。で、いい子には俺からプレゼントをやろう』

「へ?」

『帰すこと自体はあいつらでもできるだろうが、時間を遡るのはさすがに無理だ。その分のズルは俺がくれてやる。どうだ、ひれ伏して感謝するがいい』

「神様ありがとうございます!」


 一も二もなくひれ伏しました。

 そうなんです、そうなんですよ! 下手したら帰ったときには一年近く行方不明なんですよ、わたし! バースデーケーキが気に入らなくて家出とかどんな冗談ですか。母さんに泣きながらしばかれること請け合いです!


 現金なもので、帰れるとなったらその辺の心配が出てきます。それはもう仕方ないかと諦めていたのですが、何もなかったことにしてもらえるならこれ以上のことはありません。

 本気で感謝をだだ漏れにしてイスラム式ばりの拝礼を繰り返していると、笑い声とともに神様が言いました。


『久々に人間と話せて面白かった。まァほどほどに健勝でな』


 顔を上げれば、辺りの白さが薄れています。

 あわてて声を上げました。


「ありがとう! 神様もね!」


 吹き出すような声を最後に、白い世界は消え去り、のどかな中庭の風景が戻ってきました。


 まるで、夢でも見ていたかのようです。


 なかなか現実感が戻ってこなくて、わたしは抱え込んだバスケットを開き、フェアにもらった飴を口に放り込みました。

 柑橘系の紅茶みたいな風味と、ちょっと苦みのある甘さが口の中に広がりました。小学生の頃に理科の実験で作った鼈甲飴を、いろいろ複雑な味にしたような感じです。


 ふと空を仰いでみると、まっさらな晴天に、いつの間にか雨雲が忍び寄ってきていました。

 一雨くるかもしれません。


 この世界にきて、嫌なことも山ほどあったけれど、いいことだってありました。

 いい経験になったって、大人になってから笑えたらいい。

 そうするために、あと三ヶ月、なにをするのか考えよう。



 ひとり心に決めて、わたしはしっかりと、前に歩き始めました。


 


 


長くなったのでエピローグ扱いに。

お付き合いくださってありがとうございました。

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