第58話 扉を開けるな
遠くから聞こえた音に、悠真と美咲は同時に動きを止めた。
コン。
少し間を置いて、もう一度。
コン、コン。
硬い何かで、木の扉を叩いているような音だった。
「今の……」
美咲が悠真の腕をつかむ。
「ああ」
二人が縁側から居間へ戻ると、誠たちもすでに異変に気づいていた。
英樹は窓のそばに立ち、カーテンの隙間から外の暗闇を確認している。恒一は左腕を吊ったまま立ち上がり、壁へ置かれた木刀に手を伸ばしていた。
「恒一さん」
真由美の鋭い声が飛ぶ。
「動かないでください」
「いや、今の音はさすがに――」
「まだ何が起きたかも分かっていません」
真由美は木刀へ伸びていた恒一の手を止めた。
「傷が開いたら、いざという時に本当に動けなくなります」
「今が、その『いざという時』じゃないんですか?」
「違います。今は、状況を確認する時です」
恒一は納得していない顔をしていたが、しぶしぶ木刀から手を離した。
「音は南側からだった」
誠が声を落とす。
「お前たちも聞いたか?」
「うん」
悠真は頷いた。
「扉か、板みたいなものを叩いてた」
居間にいた全員の表情が硬くなる。
南側の住宅地。
自衛隊が、小型人型生物の足跡を確認した場所と同じ方角だった。
「ゴブリンでしょうか」
美咲が尋ねる。
「まだ決めつけない方がいい」
誠は答えた。
「風で何かが揺れている可能性もある」
そう言いながらも、声には警戒が滲んでいた。
偶然にしては、音の間隔が不自然だった。
風に煽られた看板や雨戸なら、もっと不規則に鳴るはずだ。
「外を見てくる」
英樹がバールを手にする。
「駄目だよ」
美咲が即座に止めた。
「お父さんまで何を言ってるの」
「見に行くとは言ってない。二階から確認するだけだ」
「弓を持ってるんだぞ」
恒一が言う。
「窓から顔を出すのも危ない」
大森たちの証言では、ゴブリンの中には簡素な弓を使う個体もいた。
威力や射程は分からない。
だが、窓の前へ無防備に立つべきではない。
「カーテンを全部閉めよう」
誠が指示を出す。
「ランタンも、外から見えない場所へ移す」
由紀と美咲がすぐに動く。
テーブルの上に置いていたランタンを廊下側へ移し、光量を最低まで落とす。
家の中が一気に暗くなった。
窓の外は、それ以上に暗い。
街灯も。
家々の明かりも。
車の走る光もない。
世界全体が闇の中へ沈んでいるようだった。
「翔太は?」
悠真が尋ねる。
「奥の部屋にいるわ」
三浦恵が答えた。
恵の背後から、不安そうな翔太が顔を覗かせている。
「悠真兄ちゃん」
「大丈夫だ」
そう答えながらも、悠真は確かな根拠を持っていなかった。
「お母さんと一緒にいてくれ」
「僕も戦えるよ」
「戦わなくていい」
悠真は翔太の目を見て、はっきりと言った。
「翔太の仕事は、お母さんから離れないことだ」
「でも……」
「それが一番大事なんだ」
翔太は少し迷った後、小さく頷いた。
恵が息子の肩を抱き、家の中央にある和室へ連れていく。
窓が少なく、玄関や裏口から距離がある。
何かが起きた場合、戦えない者たちはそこへ集まることになっていた。
コン。
再び音が鳴る。
今度は先ほどより近く聞こえた。
コン、コン。
誰も声を出さない。
音の後には、長い静寂が続いた。
「少し移動してるな」
英樹が呟く。
「同じ家を叩いてる音じゃない」
「家を一軒ずつ調べてるってこと?」
彩乃が金属棒を握る。
「その可能性はある」
悠真は答えた。
ゴブリンが何を考えているのかは分からない。
だが、南町で確認された襲撃では、扉を叩いて住人を外へ誘い出したという。
人の気配があるか確かめているのか。
扉を叩けば、中から獲物が現れると学習したのか。
高度な作戦ではなくても、狩りの方法として身につけている可能性があった。
「近所の人が出てきたら危ない」
恒一が低い声で言う。
「知らせた方がいいんじゃないか」
「どうやって?」
真由美が問い返す。
「外へ出て、一軒ずつ声を掛けるんですか?」
「それは……」
「私たちが襲われます」
通信は使えない。
大声を出せば、ゴブリンへ自分たちの位置を知らせることになる。
近所を助けたい。
だが、そのために家族全員を危険へ晒すことはできない。
誰も答えを出せないまま、時間だけが過ぎていく。
やがて。
家の前の道路から、低いエンジン音が近づいてきた。
全員が一斉に顔を上げる。
「車だ」
英樹が窓から離れた位置で耳を澄ませる。
一般の車とは違う、重い駆動音。
光を抑えた車両が、ゆっくりと住宅地を進んでくる。
「自衛隊かもしれない」
悠真が言った。
直後。
拡声器を通した声が、静かな住宅地へ響いた。
『周辺住民へ連絡します』
『小型人型生物の侵入痕跡が確認されました』
『扉や窓を叩く音がしても、絶対に外へ出ないでください』
日本語。
明確な文章。
ゴブリンが真似できるようなものではない。
それでも、誠はすぐに玄関を開けようとはしなかった。
『家の中で待機してください』
『窓から顔を出さないでください』
『自衛隊が周辺を巡回しています』
車両は藤堂家の前で止まった。
複数の足音。
装備の擦れる音。
「藤堂さん!」
玄関の外から声を掛けられる。
「自衛隊です! 高橋三曹の指示で警告に回っています!」
誠は扉へ近づいたが、鍵には触れなかった。
「所属と名前をお願いします!」
「第○普通科連隊、高木士長です!」
外の男が即座に答える。
「扉は開けなくて構いません!」
誠は玄関扉から距離を取ったまま、会話を続ける。
「ゴブリンを確認したんですか?」
「姿は確認できていません!」
「南西の空き家周辺で、複数の足跡が見つかりました!」
「数は?」
「少なくとも四体です!」
四体。
大森たちを襲った群れの一部なのか。
別の群れなのかは分からない。
「先ほどから、扉を叩くような音が聞こえています!」
誠が伝える。
「こちらでも確認しています!」
「音のする方角へは絶対に向かわないでください!」
玄関の外では、自衛隊員たちが周囲を警戒している。
微かに無線の音も聞こえた。
「ホームセンターへは?」
悠真が扉越しに尋ねる。
「別班が向かっています!」
「今夜は巡回を続けますが、すべての住宅へ隊員を配置することはできません!」
当然だった。
自衛隊にも限界がある。
この家だけを守るために、部隊を残すことはできない。
「扉や窓を施錠してください!」
「人の声が聞こえても、すぐには開けないでください!」
「人の声?」
英樹が反応する。
「ゴブリンが人間の言葉を話すんですか?」
「そのような報告はありません!」
高木が答える。
「ですが、ゴブリンに追われた住民が助けを求めて来る可能性があります!」
「その後ろに敵がいる場合も考えてください!」
人間の声そのものを疑えという意味ではない。
助けを求める人間を追って、ゴブリンが接近している可能性がある。
「誰かが来たら、どうすれば?」
「扉を閉めたまま、名前と人数、負傷の有無を確認してください!」
「追跡されている場合は、中へ入れる前に物陰へ身を隠させてください!」
「可能なら、巡回車両へ知らせてください!」
簡単ではない。
扉の外に怪我人がいても、すぐには開けられない。
助けるために開けた扉から、ゴブリンが押し入ってくるかもしれない。
「明朝、南町周辺の捜索を行います!」
「今夜は外へ出ないでください!」
「分かりました!」
高木たちは次の家へ向かう。
軽装甲機動車が再び動き始め、暗い道路をゆっくり進んでいった。
拡声器の警告が、少しずつ遠ざかっていく。
自衛隊が近くにいる。
だが、それだけで安全になったわけではない。
巡回車両が通り過ぎた後には、再び深い闇が残された。
◇
「家の中を固めよう」
誠が居間へ戻る。
「今夜は誰も外へ出ない」
「家も確認できないな」
英樹が悔しそうに言う。
朝倉家は藤堂家から車で数分ほど離れている。
現在は家族全員が藤堂家へ集まっているため、向こうには誰もいない。
家財を荒らされる可能性はある。
だが、今から様子を見に行くわけにはいかなかった。
「家は直せるわ」
由紀が夫へ言う。
「あなたが無事なら、また作り直せるでしょう」
「そうだな」
英樹は短く答えた。
今優先するべきなのは、空になった自宅ではない。
ここにいる人間の命だ。
英樹を中心に、家の防御を見直す。
雨戸のある窓はすべて閉める。
小さな窓には、室内側から板を立て掛ける。
玄関には角材を渡し、扉が内側へ開かないよう補強する。
裏口の前には棚を移動させた。
「窓を全部塞いだら、逃げ道がなくならない?」
彩乃が尋ねる。
「二階の西側を残す」
英樹は簡単な間取り図を指さす。
「裏手の屋根へ出られる。火を付けられた場合は、そこから隣の敷地へ移る」
「火を使うかもしれないの?」
美咲が不安そうに尋ねる。
「分からない」
英樹は正直に答えた。
「だが、相手は道具を使う。できないと決めつけるのは危険だ」
家を守るだけでは足りない。
破られた時。
火が出た時。
逃げる時。
それぞれの動きを決めておく必要がある。
「見張りは二人一組にしよう」
誠が言う。
「一人は外の音を聞く。もう一人は家の中を確認する」
「外へ出るのは禁止」
美咲が続ける。
視線は悠真へ向いていた。
「どうして俺を見るんだよ」
「一番勝手に行きそうだから」
「行かないよ」
「本当に?」
「約束したばかりだろ」
悠真は、美咲へ《鑑定》の秘密を話した夜のことを思い出す。
一人で決めない。
危険なことも話す。
そう約束した。
「心配でも、一人では行かない」
悠真が改めて言うと、美咲はようやく頷いた。
「ならいい」
「武器も分けて置こう」
恒一が壁にもたれながら口を挟む。
「玄関に全部集めたら、反対側から入られた時に使えない」
「居間、台所、二階だな」
英樹が配置を決める。
居間には悠真の金属バットと誠のハンマー。
台所にはバールと長い柄の道具。
二階には金属棒と木刀。
子供が触れない高さへ置き、使う時にすぐ取れるようにする。
「恒一さんは、今夜も休んでください」
真由美が言う。
「この状況で寝られると思います?」
「寝られなくても、横になってください」
「見張りくらいなら」
「駄目です」
「片腕は動きます」
「もう片方を悪化させたいんですか?」
「……分かりました」
恒一が折れると、彩乃が小さく笑った。
「恒一先輩、魔獣よりお母さんの方が怖そう」
「否定できないな」
「聞こえていますよ」
真由美の声に、二人は同時に口を閉じた。
緊張の中に、わずかな笑いが生まれる。
それだけでも、張り詰めていた呼吸が少しだけ楽になった。
◇
最初の見張りは、誠と英樹。
次に悠真と彩乃。
女性たちと翔太は、家の中央にある和室で休むことになった。
ランタンは布で光を絞り、廊下の床近くに置く。
外からは、ほとんど光が見えないはずだった。
悠真は眠ることができず、居間の壁へ背を預けて座っていた。
膝の上には金属バット。
隣には美咲がいる。
「寝なくていいの?」
悠真が小声で尋ねる。
「悠真も寝てないでしょ」
「次の見張りがあるから」
「だったら、なおさら休んだ方がいいよ」
「分かってるけど」
目を閉じれば、外の音が余計に大きく聞こえる。
遠くの犬の鳴き声。
風に揺れる木の枝。
どこかで物が倒れた音。
そのすべてが、ゴブリンの気配に思えた。
「佐伯さんたち、大丈夫かな」
美咲が呟く。
「ホームセンターなら、家よりは守りやすい」
「でも、今いる人だけで夜を守ってるんだよね」
「ああ」
佐伯。
田島一家。
老夫婦。
元警備員の老人。
大森たち。
人数は増えたが、戦いに慣れている者は少ない。
「明日になったら、必ず確認しに行こう」
「うん」
美咲の手が、悠真の手へ重なる。
「今夜は行かない」
先回りするように、悠真が言った。
「分かってるならいいの」
「信用ないな」
「今までの行動を振り返って」
反論できなかった。
悠真は苦笑しながら、美咲の手を握り返した。
コン。
二人の手に力が入る。
今度の音は。
遠くではなかった。
家の正面。
玄関の方向から聞こえた。
コン。
間を置いて。
コン、コン。
居間にいた誠と英樹も、同時に立ち上がる。
誰も声を出さない。
奥の和室から、由紀と恵が顔を出した。
誠が人差し指を口元へ当てる。
静かに。
反応するな。
玄関の外からは、人間の声が聞こえない。
助けを求める言葉も。
名前を呼ぶ声も。
ただ、硬い物で扉を叩く音だけが続く。
コン。
コン。
まるで、中に何かいるか確かめるように。
悠真は玄関へ意識を向けた。
扉と壁に遮られ、姿は見えない。
それでも《鑑定》を使おうと集中する。
視界に明確な情報は現れなかった。
しかし。
玄関のすぐ外。
低い位置に、微かな魔素の反応がある。
一つ。
さらに、庭の塀の向こうにも。
もう一つ。
「一匹じゃない」
悠真は誠の耳元で囁いた。
誠の表情が硬くなる。
「何匹だ?」
「正確には分からない。少なくとも二匹」
玄関にいる一匹だけを見てはいけない。
ほかの個体が、家の側面や裏へ回っている可能性がある。
英樹はすぐに台所側へ移動する。
彩乃も金属棒を持って後を追おうとしたが、誠が手で止めた。
音を立てるな。
まだ侵入されたわけではない。
玄関の外で、何かが鳴いた。
「ギィ……」
甲高く、喉が潰れたような声。
人間のものではない。
翔太が息を呑む音が聞こえた。
恵が息子を抱き締める。
「ギャッ」
別の方向から鳴き声が返る。
会話なのか。
合図なのか。
分からない。
ガリッ。
玄関扉を引っ掻く音がした。
続いて、取っ手が僅かに動く。
ガチャ。
ガチャガチャ。
偶然触れたのではない。
扉を開けようとしている。
鍵の仕組みを理解しているのかは分からないが、取っ手を動かせば開くことは知っているらしい。
悠真は金属バットを強く握った。
扉を壊されれば戦うしかない。
だが、今は動いてはいけない。
家の中に人間がいると悟らせない方がいい。
ガチャ。
取っ手がもう一度動く。
扉は開かない。
内側から掛けた鍵と角材が、侵入を防いでいる。
「ギィッ」
苛立ったような鳴き声。
玄関を叩く音が強くなる。
ドン。
ドン。
しかし、人間が体当たりするほどの力はない。
ゴブリンの体は小さい。
一匹だけなら、大人の人間より弱いという話も本当なのだろう。
それでも。
一匹ではない。
闇に紛れ。
家を囲み。
中の人間が出てくるのを待っている。
それが何より恐ろしかった。
悠真の耳へ、微かな音が届いた。
カリカリ。
玄関ではない。
家の北側。
台所の窓付近から聞こえる。
英樹も気づいたらしく、暗い廊下の奥から悠真へ合図を送る。
裏にもいる。
玄関の個体が音を出している間に、別の個体が侵入口を探している。
偶然ではない。
群れで狩りをしている。
美咲が悠真の服を握った。
怖いのだろう。
だが、声は出さない。
悠真も彼女の手へ触れた。
大丈夫とは言えなかった。
今はただ、静かに待つしかない。
その時。
遠くからエンジン音が聞こえた。
巡回車両。
玄関の外にいた何かが、急に鳴き声を上げる。
「ギャッ!」
庭側からも、短い声が返った。
小さな足音が一斉に動き出す。
砂利を蹴り。
塀の向こうへ走り。
暗闇の中へ消えていく。
直後。
自衛隊車両の前照灯が、家の前の道路を照らした。
『周辺を捜索中です!』
『住民は外へ出ないでください!』
拡声器の声。
悠真たちは、それでも扉を開けなかった。
しばらくして、玄関の外から自衛隊員が声を掛ける。
「藤堂さん!」
「家の前に小型人型生物の足跡があります!」
「内部に異常はありませんか!」
誠が扉越しに答える。
「侵入はされていません!」
「玄関と家の裏側に、複数いました!」
「外へは出ないでください!」
「周辺を確認します!」
迷彩服姿の隊員たちが、家の外を移動する音が聞こえる。
数分後。
「少なくとも三体分の足跡を確認!」
「南側へ逃走した形跡があります!」
「追跡はしません!」
夜間。
住宅地。
狭い道と家々の死角。
そんな場所で追えば、待ち伏せを受ける危険がある。
「夜が明けるまで、扉は開けないでください!」
「分かりました!」
自衛隊員たちは、しばらく藤堂家の周辺を警戒した後、再び巡回へ戻っていった。
エンジン音が遠ざかる。
家の中に、重い沈黙が残る。
「行ったの?」
奥の部屋から、翔太が小さな声で尋ねた。
「今はな」
英樹が答える。
「でも、朝までは油断できない」
悠真は玄関扉を見つめた。
外側には、石か刃物で付けられた細い傷が残っている。
取っ手にも、泥の付いた小さな指の跡。
ゴブリンは確かに、ここまで来た。
藤堂家を見つけ。
扉を叩き。
入口を探した。
今夜は、自衛隊の車両に驚いて逃げただけだ。
次も同じように逃げるとは限らない。
「明日、ホームセンターへ移ることも考えた方がいいかもしれない」
誠が言った。
「この家だけで守り続けるのは難しい」
誰もすぐには答えなかった。
家族が過ごしてきた家。
悠真たちが、これまで守ってきた場所。
ここを離れることは簡単ではない。
だが。
守るべき人が増え。
敵が群れで動き始めた今。
家族だけで閉じこもる生活には、限界が近づいていた。
悠真は美咲の手を握ったまま、暗い玄関を見つめる。
魔獣は、力で扉を壊そうとした。
人間は、言葉や脅しで扉を開けさせようとした。
そしてゴブリンは。
中に人がいると知りながら。
獲物が自分から出てくるまで、闇の中で静かに待っていた。
今夜。
扉を開けなかったことだけが。
悠真たちと、外にいた異形を隔てていた。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
少しでも「おもしろかった」「続きが気になる」と思っていただけましたら、
感想・レビュー・ブックマーク・評価などで応援していただけると、とても励みになります。
皆さまの反応を参考に、今後の更新ペースや展開も調整していきたいと思っています。
誤字脱字なども気づいた点があれば、遠慮なく教えてください。
これからもよろしくお願いします。




