アオイさんのお話!
「って、言うのが今の俺です」
俺の事を話し終わる。
「す、すっごーーーい!!リュウトくん!すごいよ!アニメみたい!」
「……武器召喚できたのか」
よし!アオイさんも高評価!これで少し株が上がったぞ〜
「へへ、そんな事ないですよ〜」
「いや、そんな事あるよぉ〜……私なんて__」
アオイさんが自然に話す流れになった。
……さて。ここからが重要だ。
【アオイ】
俺の初恋の相手。
俺の一目惚れの相手。
俺に生きる意味を持たせてくれる相手。
ヒロユキの姉。
俺が生きる意味。
俺が頑張る動力。
俺の全て。
「みんなと前に会ったのは召喚された時だよね」
「はい」
忘れもしない、召喚されたあの日。
1秒で恋に落ちた日。
「あの後、個人的に王に呼び出されて、殺されかけたんだ」
「え?どうしてですか?」
“王”と言うとグリード王国の国王だろう……確かに、俺達が何もしてない間に国王から女王になってたからな。
詳細は聞いてなかった。
「僕は『女神』に似てるんだって」
『女神』__この世界の悪の象徴。
悪い事は全て女神のせいと言われるほどの悪。
“絶対悪”女神
ちなみに、少し話が難しくなるのだが……ヒロユキお義理兄さんと一緒に行動している“未来少女ユキ”から“アオイさんが本当に女神だと言う事”を聞いている。
国王の目は正しい。
「みんなは『女神』について知ってる?」
「……この世の悪だ」
どうやらヒロユキお義理兄さんもこの世界での女神の扱いは理解してるらしい。
「そうですね、ヒロユキの言う通り、昔話だけど研究者の間じゃ存在したと言われてますね、たぶん、俺たち【勇者】と同じで実際に居た可能性は高いと俺は思います」
「そう、話が早いね……それから……えと」
「?」
「お城の騎士達に剣向けられちゃった時に気を失っちゃってその後分からないだよねテヘヘっ」
か、か……かわいいいいいいいいいい!
なにそのテヘヘ!こっちがテヘヘだよマジで!
てか!剣向けられただけで気絶しちゃうアオイさんピュアと言うか何というか繊細で可愛い!マジやべぇ……抱きしめてあげたい!
「そうですよね、剣とか元の世界の日本じゃ無いですからね」
「そうなんだよぉ……こわかったぁ、で、目が覚めたら王が交代してて、旅に出たら馬車の途中で人攫いに襲われて今、こんな感じ」
そう言ってアオイさんは自分の胸元にある『35』と数字が書かれた場所を見せて来た。
うん……。
耐えろ、俺。
心の中は今出血死した。
俺は何回今日死ぬんだろう。
「ごほん……それから__」
それからの話は奴隷生活の話だった。
アオイさんの所属している奴隷商の名前は『女神の翼』
奴隷生活。
それは奴隷を作り上げるための“調教プラン”だ。
例えるなら飴と鞭を使いこなし、そして最後は鞭でも飴でもなく銃で心を殺す。
当時のアカネも。
そして、先ほどのアオイさんでさえ“自分の心”が無かった。
そして、当時の事を語るアオイさんは悲しく、苦しそうに話していた……




