恋の覚悟!
時刻は夕暮れ時。
「さてっと……」
指定された店に“サプライズゲストが来る”と言って先にアカネを待機させた後、俺はお義理兄さんを探していた。
ああ言ったもののお義理兄さんの場所は知らない。
「時間も無いから早くするか!」
とりあえず、あの人に!
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「なんだい?こんな忙しい時に」
ミクラル代表騎士のナオミ。
彼女は大柄な体格を活かし城の武器庫で忙しそうに大量の武器を運んでいた。
「すいません、単刀直入に言うとヒロユキの居場所を教えて欲しいです」
「ちっ……」
あ、あら?なんか不機嫌になった?
「アイツの居場所は知らないね、名前も聞きたく無い」
……はー、なるほど。
「フラれましたね」
ピクッとなり忙しそうだった手が止まる。
周りの騎士達も俺の言葉を聞いた瞬間そそくさとどこかへ消えていった。
「……」
「気持ち、解りません」
「っ!」
そのまま持っていた武器の一つを取って斬りつけてきたのを避ける。
「テメー……クリスタルドラゴンの勇者だかなんだか知らねーけど、あんま調子乗ってんじゃねーぞ」
血管がブチギレそうなほど怒るナオミ。
……あぁ、わからないよ。
だって!
「俺は諦めれないから!理解できない!」
「は?」
「俺も好きな人が居る!だからあなたの気持ちは痛いほど解って解らない!」
「何をわけをわからん事を!」
「なんで諦めるんですか!なんで諦めれるんですか!」
「……諦め切れるわけないじゃないかい!だけど……相手が拒否したら仕方ないじゃ無いか……」
「だけど、まだ時間はある」
「……」
「相手が拒否しても死ぬまでの時間、諦めなければいい」
「どうしたら……」
「顔ですね」
「……」
殴ってくるのを避ける。
「1発殴らせろ!くそ野郎!」
「いや、大事な事だと思いますよ」
「あたしゃ、そんな奴じゃなく心で惹かれ合う__」
「それは自分の都合だろ」
「い、いやだけど」
「だけどもクソもない!命をかけて恋をするなら全て捨てるんだ!今までお世話になった全ての人を裏切ってでも!」
「そんなのは暴論だ!」
「暴論なんかじゃ無い、やるかやらないかだ!暴論と決めて自分がやらないだけだろ!」
「っ__」
「俺は全てのパターンでもう愛すると決めた!相手が本当は男であっても自分が女になって愛する覚悟まで想定している!」
「あ、あんたそこまで……」
「愛する人っていうのはそういうもんだ」
「…………少し考える時間が欲しい」
「あぁ、それでいい、考える時間ならいっぱいあるから」
っと、俺には今時間が無かった!
「てことで、ヒロユキの居場所を教えてくれ」
「……」
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「こんにちは〜」
「…………」
ハハッめっちゃ嫌そうな顔
「あれ?ユキさんは?」
「……ご飯を食べにいってる、先に帰った」
「なるほど、夜ご飯は済んでるのか?」
「……あぁ」
ふむ、困ったなぁ……そうだ!
「勇者会議!を今からしようと思ってる」
「……勇者会議?」
「そう!ちょうど今、3人の勇者がこの近くに揃ってるんだ、だからこれまでのそれぞれの状況とかね?ね?」
「……」
頼む!きてくれ!理由としては完璧なんだ!
「……わかった」
よし!!!
「じゃぁ行こう!」
「……了解」
__こうして、俺のデー……ごほんごほん。
こうして、第一回!勇者会議を無事開催することになった!




