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テンプレ勇者の一目惚れラブロード 〜勇者がヒロインと結婚するまで〜  作者: しぇいく
第二章 アオイさん!好き!

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代表騎士ナオミと義兄

 ミクラル代表騎士ナオミ。


 この国で、この人を知らない者はいない。


 ……だが、一つ疑問がある。


 「どうして、面識が?」


 今でこそ俺は勇者と呼ばれているが、それはクリスタルドラゴン討伐の実績から来る“通り名”のようなものだ。


 本物の勇者であることは秘密。


 一般人が代表騎士と関わる機会など、まず無い。


 「……たまたま」


 そう言ったお義理兄さんを、ナオミがすぐに訂正する。


 「そんな謙遜しなくていいじゃないか。あたし達騎士団が、この男一人に助けられたんだよ」


 なるほど!流石お義理兄さん!


 代表騎士を救うとか、スケールが違う。


 「何で聞いてきたアンタがニヤニヤしてるんだい?」


 「え?いや、へへ」


 「……気持ち悪い」


 「えぇ!?」


 お義理兄さんの話になると、どうしても顔が緩む。


 心理的に、アオイさんに一番近い存在だからかもしれない。


 「それで、二人ともどうしたんです?」


 「あたしがちょっと礼をしようと思ってね。役職柄、この時間しか空いてなくてさ」


 「なるほど」


 代表騎士。

 忙しいんだろう。


 「ここじゃ何だ。二人とも、あたしの部屋に来てくれ」


 ……!


 その瞬間、俺は見た。


 代表騎士ナオミの――わずかな頬の緩み。


 フッ。


 俺でなければ見逃している。


 同じ“恋する者”として、分かる。


 「いや、俺は大丈夫です。時間も時間ですし、自分の部屋に戻ります」


 「!……そ、そうかい。悪いね」


 「いえ」


 順調だな。


 お義理兄さん、ちゃんと勇者している。


 ________


 ______


 ____


 部屋に戻る。


 「……すぅすぅ」


 「むにゃむにゃ」


 ベッドの上。


 アカネと――見知らぬ女。


 ウサギ耳。

 やたらと大きい胸。


 挿絵(By みてみん)


 「……」


 一瞬だけ考える。


 結論。


 「うん、順調にテンプレ進行中だな」


 朝。


 その正体が人間化したあーたんだと知ったアカネが、死ぬほど驚いたのは――また別の話。


 

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