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テンプレ勇者の一目惚れラブロード 〜勇者がヒロインと結婚するまで〜  作者: しぇいく
第3章 アオイさんは可愛い

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新たな場所へ!


 「え……なんでぇ!?」


 グリードにある家に帰ってきて、出来たギルドカードをみんなに渡すと、開口一番、アンナさんが叫ぶ。


 「ここここれ、え?ルビー?」


 「あぁ、俺たちはパーティー全員ルビー冒険者に登録された」


 「えええええ!?」


 普段クールなアンナさんから考えられないリアクションだな。


 「何をそんなに驚くことが?」


 「違うわよ!いや……そりゃ驚く事はあるけど、解る?私一般人なのよ?冒険者の事、勉強中!」


 「あぁ、なるほど」


 「なるほどじゃないわよ!どうすんのよ、私解体の仕方とかわかんないわよ?」


 「そこら辺は俺たちでカバーするから大丈夫、アンナさんは全体的にサポート、ヒーラーしてくれればいいから」


 「はぁ……アンタねぇ……」


 呆れてるアンナさんとは別に他の人はプラス思考だ。


 「あれだけ偉業をしてこれだけですか……」


 「ぅんっ、もっと上でもょかったょねっ」


 「あーたんなんでもいいー!」


 うんうん、プラス思考?だな。


 「さて、話はさておき状況整理をする」


 画面に映し出されるのはタイトル《アオイさんラブロード!》


 「何これ」


 「アンナは初めてだよねっリュウトの作戦会議っ」


 「妹ちゃんの事になると途端にこんな感じなんですよねーリュウトさんって」


 まったく……


 「ごほん、新しくアンナさんがパーティーに加入した、これで俺たちのパーティーは5人となる」


 「そうですね、全員女の人です」


 「うん、それはまぁ、あれだ、異世界物のテンプレ中のテンプレだな」


 その中でも3人と結婚してる人もいるしな。

 俺はできないけど……


 「俺たちはグリードでクリスタルドラゴンを討伐、その後、アオイさんが奴隷になっていたことを知った」


 それがアカネが居た奴隷商『女神の翼』


 「そして、ミクラルで一気にアオイさんに近づいた」


 アオイさんのこれまでの事も把握した。


 「そして次に目指す場所はここ」


 映像には{アバレー王国}と表示された。


 「獣人の国、そして3国のうち最後の国、アバレー王国だ!」


 パチパチパチとみやとあーたんは乾いた拍手をする。


 「アバレー王国……」


 「そう、アカネの故郷の国だ」


 アカネが奴隷になる前。

 と言ってもかなり小さな時だったらしいからおぼろげだが、アバレー王国にいたのは聞いている。


 今回はそれも相まって物語が進む気がしている。


 「と、言うわけで明日の朝!みんなでギルドに出発だ」



 ________



 ______



 ____


 《その日の夜》


 「……何よ、レディの部屋に夜に入ってくるなんて失礼よ」


 俺はアンナさんの部屋に来ていた。


 「すいません、でも聞いておきたくて」


 「?」


 「本当に俺たちのパーティーに入っていいんですか?」


 「どう言うことよ」


 「みやのおかげで奴隷の呪いは解かれました、何も縛るものは無いから、パーティーを抜けるなら今だと助かります」


 「…………そうね、冒険者なんて命をかける危険な職業やるくらいなら自由に生きた方がいいでしょうね」


 「はい、特に俺は勇者だからこれから先、危険な事は普通の人より多くなると思います」


 アンナさんは他の人と違い、元奴隷としても一般人。

 アカネ、みや、あーたんとは最初から条件が違っている、抜けるなら今だ。



 「………私ね、お父さんとお母さん、ブルゼのせいで死んでたの」


 「え」


 「生粋のミクラル人でね、お母さんもお父さんもアオイの顔にする整形魔法してたみたい、ギルドに頼めば生体認証もしてくれるから探すのに時間もかからなかったわ」


 「……」


 「私が奴隷になったのは男遊びとかしてる時でね、本当に迷惑かけたと思うわ……」


 「……」


 「話が逸れたわね……つまり、今の私は自由になりすぎて何をしたら良いか分からないのよ、帰る場所も無いし、友達も奴隷時代に忘れたわ」


 「じゃぁ本格的にパーティーメンバーとして来てくれるんですね?」


 「えぇ、ま、命をかける職業は嫌だけど、こんなに自由に使って良いお金もあるし、こんな豪邸もあるし、冒険者以外はかなり好条件よ」


 「フフッ、確かにな」


 「それよりアンタ」


 「?」


 「頑張りなさいよ?アオイと結ばれたいなら並そこらの覚悟じゃ振り向いてくれないわよ〜」


 「その時はお力添えをあの時みたいにお願いします」


 「任せなさい、またアオイとお食事くらいの場所は作ってあげる」



 ________



 ______



 ____




 「はぁ、どうしよ……リュウトさん」



 周りはみんな私と同じ獣人。


 

 私、アカネは1人で、ここ。



 アバレー王国に来ていた。

 



 


 

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