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怪説書 ~完全版・怪奇短編集オフィシャルファンブック~  作者: 牧田紗矢乃
日常ノ怪②

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二十三、カラオケボックスの歌姫

 音痴な人だけが体験できるという、カラオケボックスにいる怪異のお話。


 最近では機材も良くなって機械トラブルも少なくなりましたが、有線のマイクだった頃は耳がキーンとなるような高音が鳴ったり他の部屋の音が混線したりすることもしばしばあったような気がします。

 あったからこんな話が思いついたんだと思います……。


 私は音痴な方なので、カラオケがそんなに好きじゃなかったんですよ。

 だから、学生の頃に友達とのカラオケへ行っても歌うよりは聞く方に回ることが多かったんですね。

 だんだんと仲のいい友達と一緒の時なら歌えるようになりましたが。

 そんな時期にこの幽霊と出会っていたら、心が折れて人の前では歌えなくなってたかもしれません。


 最近では開き直ってきたので歌うのも平気になってきました。

 今この幽霊に出会っても、すべらない話として持ちネタにできる気がします。

 人間、年をとると図太くなるものですねぇ(笑)

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