#79 頼ることも大切
なんと、連日投稿したよ?頑張って書いてます!
平日更新は難しい~。
お休みの時はきっと更新!
ポチッとブクマとかしてくれたら嬉しい……。
仲良しメンバー、いいなぁー
「ちょっと頑張り過ぎだよね~僕たち」
セリウスが小さなクッキーを食べ、お茶を飲んでから、はぁ~っと息をはき、そう言った。
「ライオネルの出した期限がカツカツだからな。まぁでも皆あと少しだろ?今日中には終われる」
ゲイルの前には1/3程残ったザッハトルテの乗ったお皿があった。
「そうね。私はあとは誤字脱字が無いかの点検で終われそう」
ルルカが果物たっぷりタルトの最後の欠片をパクリと食べた。
「ああ、私も資料を綴じたら終わりだ」
ライオネルの前にも半分食べたシフォンケーキが置いてあった。
「「………………」」
エリックの前にはコーヒーゼリーが、ユリアの前には果物が添えられたプリンが、それぞれ置いてあった。
俺は、ため息が出そうになるのをおさえ、モソモソと食べた。
──ああ、やっぱり皆終わりかけなんだ……まぁな、分かってたけど……ユリアちゃんは……?
ユリアも無言でボソボソとプリンを食べていた。
──出来てないんだ。だよな!普通に無理じゃない?チート機能発揮するかと思いきや、レポートだけはマジでやらされてるんだもんな!なんでやねん!
……ユリアって、もしかして、実年齢って悟と同じくらいか?やりとりで、なんとなくそんな気がしてきた。
「──エリック、ユリア、君たちは?」
ライオネルが直球で聞いた。
二人ともビクッとした!
「──えーと……」
ズボッとコーヒーゼリーにスプーンを突っ込み、かき回した。
クラッシュしたゼリーはあまり美味しそうではない。
「…………出来てない?」
ライオネルの冷めた声が耳についた。
「あ、の!私もまだなの……ごめんね……足、引っ張っちゃって……」
ユリアが庇うように声をあげた。
「ボクも出来てなくて……その……ゴメン」
スプーンを置き、謝った。
俺、女子に庇われた……カッコ悪!!
チラッとライオネルを見た。
口に手を当て、何やら考えているようだった。
「……ちょっと、主張がぶれちゃって……でも、頑張るよ」
ライオネルって、出来るやつには凄く親切なんだけど、そうじゃない者に対しては……結構冷たいんじゃないかって、馬車の中で思った。
王子様なんだから、そうやって有用な人物を大切にするのが本能的に備わってるのかもしれない。
はぁ~~ごめんな、エリック……中身が俺だから、ライオネルに失望されるかも……?
ガーン!!
うわっ地味にショックだ!俺、見捨てられるの……?嫌なんだけど……胸がズキズキする。
「──……あ……」
ぎゅっと拳を握った。
「じゃあさ、終わったら手伝うよ。僕も表紙つけて終わりだからね!」
セリウスがトンっとカップをお皿に戻し、そう言った。
「ええ、私も手伝うわ。何処が問題なのか、皆で考えましょう」
ルルカもニッコリそう言った。
「そうだな。さっき見た限り、特にひどい矛盾は無かったし……視点が違えば、ぶれた意見も修正されるんじゃないか?」
ライオネルがうっすら笑い、納得したように頷いた。
「お前たち、二人とも考えすぎなんだ。同じところで考えがぐるぐる回ってるんだろう」
ゲイルが呆れたようにそう言った。
「……皆……」
「──ありがとう……」
ユリアと二人、救われた子犬のように皆をうるうるした目で見つめてしまった!
そっか、このイベント?は、皆の絆を試すものだったんだ!
んん?いや、違うか……。
乙女ゲーで皆の絆を深めてもな…………あれ?やっぱなんかおかしくないか?
ユリアと……攻略対象が仲を深めるため、とかなら分かる。でも、そしたらユリアだけの方が良いわけで……どうして俺まで?
チート機能発揮されないし……エリックは何処に行ったんだ?
「どうしたエリック。何かあるのか?」
不満そうに見えたのか、射るような目でゲイルに見られた。
「!いや、自分が情けなくて……皆には……感謝しかない……です」
「うん、私も。助かります、ありがとう」
二人で頭を下げつつお礼を言った。
「助け合うのが学年会メンバーだ。だが、今度からはもう少し早目に頼ることだな、エリック、ユリア。ギリギリでは、上手くいかないこともある」
会長らしく鷹揚に構え、そう言った。
「「はい」」
声が揃った。
ライオネルってほんと王子様だね。
小者のエリッキュンはついつい卑屈になっちゃうのです……




