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#45 何なのこれ!?

真相に迫る?


「なんなの、これ────!?」


思わずぎゅっとコントローラーを握りしめ、ゲームに大声で突っ込んでしまった!


「ええ……何これ。あり得ないんだけど?こんなルート何処にもupされてないし……おかしいよ」



ゲイルがプールサイドでバチャバチャやっていたエリックを面白そうに眺めていたが、バトラーから受け取ったタオルを持っていき、そのまま部屋まで送って行ってしまったのだ!


セリウスに揶揄われながらも、軽くあしらい、二人で2階へと登っていく……。

呆然自失で黙ってその後ろ姿を見つめてしまった……。


まさかのエリックライバル説!?



「ちゃんとゲイルとフラグたててたはずだよ?えぇ?フリーモードってこんなにも話が変わるもんなの……?」

私が乙女ゲーにはまっている事は友達には秘密だった。オタクっぽく思われるのは、せっかく努力し、作り上げたイメージに合わないはずた。


……そうよ。パリピの私がこんなゲームにはまってるなんて知られたくない


なので誰かにこの現象を相談しようにも出来ない。ネットで検索してみたが、やっぱりどのルートにもこんな事があったという話は出てなかった。


「…………課金した訳でもないし、大幅に違う設定に行くはずないよ……。やっぱりこれ、おかしくなっちゃった?」

VRゴーグルを外し、改めて考えてみた。


「……よく考えたらエリックって初めからなんか違うな?とは思ったんだよね……ノリが軽いっていうか……うーん……」


それにこれといったライバルが出てこないのもおかしい。

通常ルートだと、なんちゃら公爵の令嬢やらが色々ちょっかい出してきて……という展開があったりするのだ。

でも星見の会で絡まれて以降、そういった令嬢に会うことがなくなった。

攻略対象達が助けに入ったりしてイベント発生!ってなるところが、ルルカとほわーんと過ごしているだけなのだ。


このままだとユリアが主役の乙女ゲーが、悪役令嬢不在のまま、エリックとライバル?になる、未知の世界へ突入していく気がする。


「………………うん、リセットしようかな!」


ここまで頑張ったけど、まだ先は長い。

こんな訳のわからない対策不能のルートは止めて、もう一度ゲイルとフラグを立て直し、ちゃんとやり直す方が結局はクリアが早い気がしてきた。


「──よし!やり直そう。ごめんね~エリック!貴方にゲイルを取られる訳にはいかないの~」


そう言いながら、リセットボタンを押そうとした。



『ダメよ』



と、突然何処からともなく声がした!?


「ふぇ!?え?なに……?今…………変な声が聞こえた……?」


辺りをキョロキョロ見回したが誰も居なかった。ゾゾゾゾッと背中に悪寒が走った。

今確かに『ダメよ』との声が聞こえた、気がしたが……。


「…………そんな訳ないよね……」


もう一度辺りを見回したが、やはり誰も居なかった。


「──変なの……」

不審に思ったが、改めてリセットボタンを押そうとした。



『ダメだと言ってるでしょう?』



「いやーーーーー!おばけーーー!!おかぁーさーーーんん"!!」


いやーー!!怖い怖い怖い!!


思わず部屋を飛び出した!


「やだやだやだ!悪いことしません!ごめんなさい!分かんないいけど、ごめんなさい!!」


ガタガタと体が震え、うまく歩けず誰もいない廊下にしゃがみこんでしまった。


「神様、仏様!悪霊退散!あっち行けー!」

訳もわからずブンブン手を振り回した!


『大丈夫よ。怖がらないで。あなたはそのままただゲームを続けてればいいのよ』


謎の声が話しかけてきた。


「──ゲ、ゲーム……セ、“セレブリティ学園”を……?」


『そうよ、さぁ戻って続けましょう』


怖い!!でも逆らうのはもっと怖い!


ゲームを続けていれば、襲われないんだよね?

「……分かった。続ければいいんでしょう?続ければ!」


『ええ、そう、攻略まで頑張りましょう』


「そ、その前に……トイレ…………」


何とか這ってトイレに向かった……。

リセット出来ないゲームきた。

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