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#38 ドリーム王国

いよいよドリーム王国に来たよ!


ユリアちゃん、中の人もきっとカワイイんだよね?そうであってくれ!(悟)

「すごい真っ青!あ、あの鳥、見たことないわ!ねぇねぇルルカ、見てみて!ほんとに綺麗」


あれからあっという間に夏休みが来た。


早速皆でドリーム国に行くことになった。


ライオネルは後で合流するとのことで、今馬車に乗っているのはセリウス、ルルカ、ユリア、俺の4人だ。


「うわぁほんとね!水の色が違うのね」

ルルカも身をのりだしユリアと並んで外を見た。


俺も彼女たちの後ろから覗いてみた。


「──へー…………」


真っ青な空、真っ白な雲、そしてキラキラと輝く深い色をした海!

まるで絵に描いたような風景が広がっていた。

さすがだ。


──スッゲ~超キレイじゃん!うわー見たことない動物いるわ。ファンシー王国はお伽の国だけど、ドリーム国はサファリパークが合わさったってとこかなぁ。


女子二人はキャーキャー言ってはしゃいでいる。


「ほんとあの二人、可愛いよね……。エリックはドリーム国は初めてかい?」

セリウスが満足そうに二人を眺めながら聞いてきた。


「うん、たぶん。セリウスはあるんだよね?」


「ああ、僕はライオネルと子供の頃夏になると来てたんだ。だからゲイルとも、幼馴染になるのかな?夏限定の友達だったけどね」


「へー……ゲイルって昔からあんな感じ?」


「ん?……うーん……昔はもっとヤンチャだったな。ライオネルを馬にしてた事もあったし……僕も海に突き落とされたりしたかな……」

ふっと自嘲気味に笑みながらセリウスが告白した。


「え、突き落とされた?」


「そう。入江に崖があるんだけど、そこから海に飛び込む遊びをしようって言われて。僕は恐ろしくて躊躇してたら、ゲイルに突き落とされたんだ」


「…………こわっ……」


「はは、だよね?でも飛び込んだ先の海は物凄くキレイで、見た事もない魚達が泳いでたんだ。後で聞いた話だと、その崖の下には海から入れる洞窟があって、本当はそこに連れて行こうと思ってたみたいだよ」


「入ったの?」


「それが結構深くてさ、入り口にたどり着く前に息が切れて入れなかった。何度か挑戦したけど子供の僕には無理だったね」


「そうなんだ」


「ライオネルはそもそも危険だからと崖に近寄りもしなかったからね。王子としては正しい判断だったんだけど、それで全部僕に矛先が向かって大変だったよ。おかげで泳ぎは上手くなったけどね」


「ゲイルは入ったことあるのかな?」


「そりゃあるだろう。……あ……もしかして、ゲイルが今回誘ったのって、皆をその洞窟に連れていきたいから、かも……?」

ハッとしたようにセリウスが言った。


「まさか……子供の頃の話でしょ?女の子もいるし……」



「何?何のお話?」

いつの間にか戻ってきていたユリアが横にストンと座った。

ルルカはセリウスの隣に座った。


「ああ、崖の下の洞窟の話」


「洞窟?面白そうね」


「危険だよ。女の子には無理。そもそも入り口まで近づく事も出来ないさ。それより砂浜がいい。岩が削られて門みたいになってて、そこは浅瀬なんだ。海ガメも来るし珊瑚礁がキレイだよ」


「海ガメが来るの?」

ルルカがキラキラと目を輝かせた。


「うん、少し沖に出ればイルカもいるはずだよ」


「うわー楽しみ!」

ユリアが頬を赤くして興奮している。


……ユリアちゃん、かわいいな。


その顔を見ていて思った。俺はユリアちゃんに好意はある。ここから出るためにもこの夏休みでもっとユリアちゃんと仲良くなる事に戸惑いはなくなった。

色々しゃくだけど、あの謎の声にムカつくけど、あぁ!また綺羅にムカついてきたけど、このユリアちゃんはカワイイし、頑張れそうだ。

それに、このままだとゲイルにとられそうな気がする。そうなったら俺はどうなるんだろう?


そんな事を考えてると、

「皆様、別荘が見えて参りました。間もなく到着いたします」

と、御者の声がした。

かなりエリックと同化してる悟ルン。



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