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旅の果てに
長らくお待たせいたしました
エルフの里を出たベトリーヒは旅を続けました。旅の道のりは長く険しいものでした。時に危険な目にあったりもしました。それでも、手を差し伸べてくれる人がいたり、彼女に興味を持つ人も現れました。旅をしたことで彼女は世界の広さを知り、自分の世界の狭さを知りました。
そして、みにくい自分を誰よりも嫌悪し、拒絶していたのは他ならぬ自分自身だということにようやく気付きました。
世界には様々な人がいて、一人一人抱えている悩みやコンプレックスは違う。自分はたまたま醜かっただけ。そして、それは恥ずべきことでもないし、おかしいことでもない。そう思ったベトリーヒは、はじめて自分を受け入れることができました。
やがてベトリーヒは当てのない旅をやめました。自分の居場所を見つけたからです。
彼女はそこで幸福を見つけ、末永く暮らしました。
これ投稿してたのが2015年という驚き。4年という歳月を経て一応完結しました。
読んでくださった方、ありがとうございました。