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反転の翼  作者: 虫灯暇
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0001 カルスとイドル1

「イドル!このまま行け!」

「兄さん、置いていかないで!」

カルスはイドルの方を向いて、笑った。

「おまえを置いていかない日なんてこれからも無いから。」


イドルは目が覚めた。

ベッドから起きて、伸びをした。

メルアルスが持ってきた干し肉のソテーが少し残っている。

兄が少し食べたのかなと思った。


イドルは箱庭の中にいた。

時は戦国。イドルには、悪魔にあるまじき羽がなかった。

兄はイドルを匿って、イドルに占いをさせていた。

それだけで勝ってた。しかし、イドルは兄のカルスを叱れなかった。

コンクリートの中。

少しだけ太陽の光が差す、正方形の空間。

イドルの世界はたったこれだけ。

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