ベヒーモスの契約
床に絵の書かれた場所までやって来た。
「この先にアークコアがある」
「……10メートルはあるが、どうやって登る?」
剣使いのリーダーが見上げながら言う。
「この壁面の向こうに水脈があって、穴を開ければ、この空間が水で満たされる」
なるほど、と槍使いが槍を投げつけた。
壁に突き刺さり、更にぐりぐりやると、水圧で一気に周りの壁が砕けた。
「おわっ!」
「いいぞディン! 」
予め用意しておいた船のパーツを組み立て、それに乗り込む。
流れ込む水の量が予想以上に強く、あっという間に庭園に到達した。
「こいつはすげーな。 まるで、〇と〇尋の神隠しだな」
「どっちかってと、ラ〇ュタじゃね?」
「ねぇ! このロボット、部屋を勝手に掃除してくれるやつよ。 一個もらって帰ろうかしら」
何故それを知っている……
まあいい。
私たちはベヒーモスのいる正門に向かった。
「俺が陽動で、お前たち2人はやつの目を狙うんだ。 あれだけでかいと、仕留めるのは難しいだろう」
弓使いが開戦の矢を射ろうとした時、脳内に声が響いた。
「あなた方はかなりの強者とお見受けします。 もしよければ、永遠の命を授ける変わりに、城の守護者を変わっていただけませんか?」
突然の提案に、マジか!? と3人は話し合いを始めた。
「永遠の命だってよ!」
「年も取らないってんなら、私、賛成」
「よし、決まりだな」
満場一致で、盗賊たちは永遠の命を選んだ。
すると、ベヒーモスは白くなり、粉々に砕けた。
3人が永遠の命だひゃっはーしてる隙に、私はアークコアを持ち出し、船に積んだ。
アークコアを水に漬けると、蒸発し、見る見る水面が下降していく。
「なっ、待てよっ」
3人が私に気づいて後を追ってきた。
しかし、見えない壁にぶつかり、こちらまで来れない。
どうやら、永遠の命を手にする変わりに、庭園からは出られない、という契約らしい。




