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VRでジョブチェンジ!  作者: oga
最終章 盗賊
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 私は3人に近寄り声をかけた。


「少し、ご一緒してもよろしいでしょうか?」


 何だよこのおっさん、と女が2人に尋ねるも、さぁ、と首を傾げる。

私は無理矢理槍使いの隣に座った。


「……店、変えるか」


「ちょっと待ってくれ! 飛空艇というものを知らないか?」


 立ち上がろうとしていたリーダーの動きが止まった。


「どこかの冒険者チームが設計図を入手したって話だったよな」


 ……なるほど。

まだ飛空艇の設計図が見つかった、という所までしか話が進んでいないのか。

私は事の詳細を説明した。

飛空艇はアークコアがなければ飛べず、そのアークコアは遺跡にあり、ベヒーモスが守っていると。


「飛空艇があれば、世界中に俺たちの名を轟かせることが出来る」


「でも、何でそんな細かい話を知ってるのか謎だし…… こいつ、サツかも……」


「その話がほんとだっていう、証拠出せや!」


 証拠はないが、切り札ならある。


「協力しなければ、日記……」


 ヒュン、という風切り音がした。

リーダーが剣を抜き、私に斬りつけて来たのだ。

私の意識は暗転した。


 




「うわあああっ!」


 グラスを外し、斬られた体を確認する。


「切れ味が良すぎて、痛みすら無いとは……」


 いきなり日記の話を持ち出したのは失敗だったらしい。

グラスを手にし、再度ゲーム内に戻る。






「オイオイ! 店内で殺しはやめてくれ!」


 店長らしき人物が声を荒げている。

血の気の多い冒険者が剣を抜き、3人を取り囲んでいた。


「面白いじゃない」


 弓使いの女が背中の矢筒に手をかけた瞬間、私は起き上がった。


「まてっ、早まるな!」


「……!? 何で生きてるのよ!」


「細かい話はいい。 私に協力してくれ」


 リーダーに向き直り、頭を下げる。


「変わったやつだ。 斬りつけてもピンピンしてやがる。 不死身ってんなら、仲間にしてやろうか?」


 これは願ってもない。


「是非仲間にして欲しい。 一緒に、アークコアを手に入れよう」


 こうして、私は盗賊団の仲間に入ることとなった。

  


 

 

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