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Psycer Brain ─ 神に抗え。その力で運命を変えろ─  作者: n217 (嘯江 新)


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136/182

第136話「激化」

能研ハウス――


轟音が響き渡る。

三つの戦場は、さらに激しさを増していた。


ソウヤ・イレイダ VS ペイン

「はぁぁぁッ!!」

ソウヤが踏み込む。

レイから受け継いだ戦闘技術を駆使し、鋭い連撃を繰り出す。

ペインは笑みを浮かべたまま拳を受け流す。

「いい!」

「その動きだ!」

イレイダも間髪入れず飛び込む。

「隙あり!」

鋭い蹴りがペインの脇腹を捉える。

ドゴォッ!!

「ぐっ!」

ペインが初めて大きく後退する。

「やっと本気らしくなってきたじゃないか。」


bloodbath Slaughter――殺戮真化。


能力を維持したまま、再び超高速でソウヤへ迫る。

「ソウヤ!」

「分かってる!」

二人は息を合わせ、ペインを迎え撃つ。


雛儀 VS ラルゴ

ラルゴの巨大な拳が振り下ろされる。


Storonger――怪力。


ズガァァァァン!!

地面が大きく陥没する。

雛儀は紙一重でかわし、帝凰剣を振るう。

「せいっ!」

キィィィン!!

今度はラルゴの腕へ深い傷が刻まれる。

ラルゴは傷口を見つめ、静かに呟いた。

「……強い。」

雛儀は剣先を向ける。

「あなたも。」

「ですが、ここは通しません。」

ラルゴは小さく頷いた。

「なら。」

「全部で行く。」

再び巨体が地面を蹴る。


燕・結衣・小雨 VS アランダ

アランダは優雅に微笑む。

「本当に息が合っているのね。」

「でも。」

「いつまで続くかしら。」

指先が舞う。


neuropastum――傀儡。


十数体の人形が円を描くように燕たちを囲む。

「囲まれた!」

燕が叫ぶ。

結衣はすぐに回復能力を発動する。

「燕さん!」

「傷は私が治します!」

小雨も左目へ手を添えた。

「私が隙を作る。」

アランダはその様子を見て笑う。

「いい連携。」

「だから壊し甲斐があるわ。」


屋上

マランは静かに戦場を見つめる。

ネネは不安そうに呟く。

「ペインたち……押され始めてる?」

マランは首を横に振った。

「違う。」

「まだ様子を見ているだけだ。」

ネリクマが問いかける。

「グランの狙いは?」

マランは少しだけ沈黙し、静かに答えた。

「能研の力。」

「それを見極めることだ。」

ネリクマは眉をひそめる。

「試してるってこと?」

「……そうだ。」

マランの視線は、ソウヤから一瞬も離れなかった。


その頃――


マスタークラウン本部。

グランは戦況映像を静かに眺めていた。


「予想以上だ。」


ソウヤ。

イレイダ。

雛儀。

燕。


能研の実力は、グランの想定を上回っていた。

「面白い。」

狂気に満ちた笑みが浮かぶ。

「ならば。」

「次の一手だ。」

グランは通信機を手に取る。

「アランダ。」

『何?。』

「能研を分断しろ。」

「連携を崩せ。」

アランダは妖艶に微笑んだ。

『了解。』

通信が切れる。


グランは静かに玉座へ腰を下ろした。


「能研。」

「お前たちの絆を。」

「俺が壊してやる。」


その瞬間。


アランダの人形たちが一斉に散開し、それぞれ別々の能研メンバーへ襲い掛かった。


「しまった!」


燕が叫ぶ。


能研の連携は、強制的に分断されようとしていた――。

――第136話 完

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