5話 拷問。
5話 拷問。
下卑た評価が飛び交う。
まるで、目の前にいるのが人間ではなく、値札のついた荷物であるかのような口ぶりだった。
三人が、下品な笑い声を揃えて距離を詰めてくる。
枯れ葉を踏む足音が、じわじわとセンを取り囲むように迫った。
センは、首をゴキゴキと鳴らす。
「いい感じのゴミじゃねぇか。いつもなら、ある程度は手加減するんだが……今は状況が状況なんでな……徹底的に拷問するから、知っていることは、なるべくはやく、全部言ってくれよ」
油断も、緊張もしない。
ただ、意識の奥だけが、静かに、冷たく研ぎ澄まされていく。
殺気を研ぎ澄ましていく。
「なに、狂ったこと言ってんだ、ぼけぇ!」
先頭の男が、拾った木の棒で殴り掛かってきた。
いうことをきかない子供をしつけるときのムーブ。
速度も軌道も、あまりにも素直すぎる一撃。
センは半歩だけ体をずらし、紙一重でそれをかわす。
風を切る音が、耳のすぐ横を通り抜けていった。
「――ぁ?!」
空振りに体勢を崩した男の足元を、
「深淵閃風」
完璧な挙動の水面蹴りで払い、
「うぉおお!」
バランスを崩して落ちてきた男の顔面に、
「閃拳」
小さな拳を突き刺す。
筋力はゴミみたいなもの……だが、体の使い方が神掛かっているため、
「ずわぁ!」
男の体が、まるでトラックにはねられたような吹き飛び方をして、
「が……は……」
背中から、木の幹に叩きつけられて崩れ落ちる。
幹が軋み、頭上の葉がバラバラと舞い落ちた。
それを見て、残りの連中が、
「な、なんだ……」
「どうなってんだ……」
と、困惑している間に、
すでにセンの姿はその懐に入り込んでいた。
瞬き一つの間合いだった。
男が状況を認識するより先に、決着はついている。
「なに、ゆったり困惑してんだ。呑気か」
鳩尾に一撃。
声にならないうめきと共に、男の体がくの字に折れ曲がる。
そのまま、ゲロを吐いて、うずくまってぴくぴく。
それを見て、最後の一人は、
「や、やべぇ! こいつ!」
と、センに背中を向けて逃げ出そうとした。
だが、逃がすつもりはない。
センは軽く地面を蹴り、あっという間に距離を詰めると、後ろ襟を掴んで仰向けに引き倒した。
「あぁ! た、助け――」
「ヒザを砕くから、かなり痛いぞ」
今年の無茶は、マジでえぐかったですが、
色々と目途がたって、なんとかやり切ることができそうです。
ここまでついてきてくださった読者様へ、本当にありがとう!!
『イカれた作者の爆裂暴走に付き合った』という経験が、
夏の思い出の一つとして、この先もずっと、皆様の心に残ったらいいなぁ、
なんてことを思っていたりもします(*^^)v
それはそれとして、予告通り、
明日から、新作の「センエース」を投稿していく予定です。
今回のセンエースは、これまでの最強無双の流れと違い、
じっくり強くなっていくタイプの作品にしました(*^▽^*)
楽しんでもらえたらいいなぁ(*^_^*)




