2話 レベル2の3歳児。
2話 レベル2の3歳児。
「……じゃあ、自己鑑定ランク1000……は、使えないよねぇ。でしょうねぇ。じゃあ、自己鑑定ランク1だとどうかしら?」
唱えてみると、一応、見ることができた。
「ランク1の自己鑑定は一応使えるか……って、レベル2ぃ……」
思わず天を仰いでしまう。
レベルは、これまでの神生で何度も失っている。
だから、正直、慣れている……のだが、
しかし、こうして、シッカリ直面すると、やはりしんどいものがある。
「ステータスも、ガッツリ、のきなみゴミだねぇ……使える魔法は……自己鑑定とアイテムボックスだけぇ……だりぃよぉ……しんどいよぉ……うえっ」
思わず吐きそうになる。
過去の経験がなければ余裕で吐いていただろう。
「アザトライザーもなくなってやがる……エグゾギアも……使えません。でしょうね」
そのまま、アイテムボックスに手を伸ばす。
「アイテムボックスが使えるのはラッキィ……でも、何もなし。ものの見事になんもねぇ……これに関しては、どういうことだ? 俺を弱体化させて、アイテムボックスからアイテムを盗んだってことか? ……でも、俺は殺さないで、幼児化させる、と。何がしてぇんだよ。黒の組織か……」
はぁ、とため息をついてから、
「……ルナ、いる?」
携帯ドラゴンを呼んでみる。
しかし、反応はなし。
「……ヨグさん?」
声をかけるが、反応なし。
「ヨグの場合、ギャグで無視してんのか、奪われてんのか、微妙なのがだりぃな……」
その後、毘沙門天の剣翼を顕現させようとしたが無意味。
いろいろと確認したところ、
「ランク1の自己鑑定と、空のアイテムボックスだけか……で、レベルは2で、年齢3歳……なかなかのナイトメア・マストダイぶりだぜぇ……」
うめくようなつぶやき。
その声は、森の静けさに溶けて消えていく。
そこで、センは状況を整理していく。
一つ。
自分は昨夜、間違いなく拠点で眠りについた。記憶に異常はない。すべて思い出せる。
二つ。
今、自分はゼノリカの拠点だった森の中で、幼児の身体になっている。作り上げた拠点はきれいに消えている。存在値は2。
三つ。
アイテムも、配下も、何もかもが消えている。
「……仮説は色々立てられるが……ここでずっと考えていても答えが出るとは思えねぇ」




