16話 役割論理。
16話 役割論理。
「パーフェクトゲームを目指すんは賛成。で、具体的には?」
「任せろ。俺の完璧なプラン通りにいけば、オールオッケーだ」
「頼もしいやないか」
「まずトウシが作戦の根幹を考える。そして、トウシが作戦を煮詰める。そこで、トウシが対案をだし、その解決策をトウシが考える。その上で、トウシが作戦の実行部隊を編成し、トウシがラッキと交渉し、ラッキがごちゃごちゃ抜かすようならトウシがトドメの一手を放つ。これでパーフェクトゲームだ」
「……」
「……」
「……」
「一応、俺が考えた作戦もあるんだけど……聞く?」
「一応な」
「……大まかなプランとしては、俺が、ラッキかビアとタイマンはるなりなんなりして、俺の存在値の高さをコスモブラッド姉妹に理解してもらい、その後、穏便に交渉をして、この世界を異銀河探索の拠点にさせてもらう……っていうプランなんですけど……どうすか、部長」
「ええんちゃう。ワシも似たようなこと考えとったし。ラッキは、そこそこ賢いらしいから……おどれやワシの強さを知れば、流石に黙って首を縦に振るやろうな。別に侵略するわけでもないし。……もし、仮に、余計な抵抗するようやったら、ワシとおどれがちょっと本気になって抑えつける……って感じでええと思う」
「あざっす、へへ」
センは、使えない平社員みたいな、ふにゃけた笑みでそう言った。
そして、配下たちへ、
「最初にハッキリ言っておくが、この世界の支配とかはマジでどうでもいい。俺は自分の銀河を統治するだけで精一杯だ。こっちの銀河の治安は、こっちの銀河の支配者にどうにかしてもらう。よそのクラスの委員長まで任されてたまるか」
会議室が静まり返る。
センは構わず続けた。
「ラッキが、100パーセントではないにしても、十分な善政を敷いているんだから、ゼノリカが関与する必要もない。この森みたいに『この世界の人間が使っていない場所』を、一時的に、異銀河探索の拠点にさせてもらって、すべての面倒ごとが終わったら完全に撤退……その条件で交渉をしてもらおうと思う」
「……うん、それがええ……って、ん?」
トウシが途中で首を傾げた。
「――『交渉をしてもらおうと思う』? おどれがするんちゃうんかい」
センは当然のような顔で答える。
「俺はブルーカラー。敵を殴り殺すのが仕事。ホワイトカラーはお前の仕事。頼んだぞ、トウシ」
「……」
「お前に全部丸投げするのは冗談だが、しかし、頭脳系の仕事を任せるのはガチだ。殴る蹴るが必要な時は俺をこき使っていいから、それ以外の場面ではマジで頼んだ」
★
その夜、森に築かれた城塞拠点では、慌ただしく人が動いていた。
松明の代わりに浮かぶ光球が拠点の輪郭をぼんやりと照らし、行き交う人影の足音だけが妙に響いていた。
会議で方針は決まった。
明日……朝一で、センとトウシが直接ラッキのもとへ向かい、交渉することになった。
――二人だけで行くことに対し、当然のように配下たちは黙っていなかった。
「もちろんボクも同行いたします」
最初にそう言ったのは平熱マンだった。
その言葉を皮切りに、周囲の面々も次々と口を開く。
また始まったいつもの流れに、センはげんなりした顔で大きく息を吐いた。
隣にいたトウシも、同じように面倒くさそうな顔をしている。
今回に関しては、トウシも、護衛は必要ないと考えているようで、
「交渉するだけやろ。大人数で押しかけたら威圧的になるだけや。拠点を守るんも大事な仕事やろ」
来週の水曜日の朝ぐらいに、新作「センエース」を投稿する予定です。
だいぶ面白い作品になりましたので、見ていただけたら幸いです(*^^)v
ちなみに、異銀河録は、実のところ、ほかにも、いくつかありまして、
その中の一つが、以下のようなものだったりしますw
タイトル「アニメ『友達モンスター』の世界に転生したランクマ1位」
・あらすじ
ゲームもアニメも大人気の世界的大ヒット作品「友達モンスター」
そのアニメの世界に転生したランクマ1位の27歳。
ゲームでランクマ1位の彼は、アニメを見て、いつも思っていた。
「俺がこの世界に行ったら、一生無双できるんだけどなぁ」
ある日、急性の心筋梗塞で亡くなった彼は、夢だった世界に転生した。
ひゃっほいとばかりに、この世界で無双をしようとするが、
「この世界……ゲームのトモモンと仕様が違う……」
アニメとゲームでは、仕様が全然違っていた。
「なんで、俺のS80最速ドブルスが、S20の野良エッコより遅いんだ……」
アニメの世界では、感情や想いで、ステータスが激変する。
ゲームとはまったく異なる世界で、しかし、彼は、
「……ナメんなよ……こっちは、新作が出るたびに初日から新モンのデータを解析しまくって、ずっとランクマ1位をとってきたんだ……この世界でだって……」
こうして彼の新しい旅が始まる。
キチ〇イじみたトモモンに対する執着力で、
少しずつ、この世界の仕様を解析し、
どうにか、ちょっとずつ勝てるようになってきたころ、
「君、なかなか強いな。どう、うちはいらない?」
(げっ……こいつら……バズーカ団……)
この世界の悪の組織、バズーカ団にスカウトされてしまう。
(どうすっかなぁ……)
彼の運命やいかに……
――これに関しては、たぶん、書かないと思いますw
面白いと思いますけどねw




