15話 コスモブラッド姉妹。
15話 コスモブラッド姉妹。
センは次の資料をめくりながら続けた。
「ただし、女王ラッキの護衛軍は別……」
会議室の空気が少しだけ引き締まる。
「ラッキの存在値は7777京。妹のビア・キングダムは1200京。他にも10京前後が数人。数百兆クラスなら100人ほどいる」
資料に視線を落としたまま、センは淡々と言う。
「ラッキとビアは姉妹で、姉妹そろってコスモブラッド化している模様。こういうパターンもあんだな。……で、7777京と1200京……まあ、そこそこ強い……が、俺がその気になれば秒でつぶせる」
あまりにも自然な発言。
配下たちの反応も薄い。
センが強すぎるせいで、もはやその手の発言に驚く者はいない。
代わりにトウシが資料を閉じながら言う。
「こっちの銀河と同じで、コスモブラッドだけがぶっちぎりに突出しとって、他に100人単位の『神の領域』がおって、他は普通……まだ統計を出すにはデータが足りんけど……もしかしたら、どの銀河も、だいたいはこんな構成なんかもしれんな」
「かもしれねぇなぁ……」
「構成状況は似とるけど、総戦力的にはこっちの方がはるかに上や。その気になれば、いつでも制圧できるやろう」
「……だねぇ」
会議はそのまま進んでいく。
戦力分析だけではない。
各国の政治状況。
宗教勢力の分布。
経済構造。
裏社会の勢力図。
開運商会を始めとする犯罪組織の実態。
集められた情報は多岐にわたり、それらを一つずつ検討していった。
そして一通りの報告が終わったあと、話題は再び最重要人物へ戻る。
この世界の支配者。
コスモブラッド……『コスモゾーン・クイーン・ラッキ』。
センは椅子にもたれながら言った。
「当人と話したわけじゃないから、まだなんとも言い切れないが……世界情勢を見る限りにおいては、完璧ではないが、そこそこちゃんと善政をしている。噂によると、女王ラッキは、だいぶワガママでイカれた女王様らしいが……かなり頭がよく、決してクズではないという話」
「……ふむ。だいたいの情報は集まったな。で、どうするん?」
トウシの問いに、センは即答した。
「さっきトウシも言っていたが、この世界の戦力は、ハッキリ言って、話にならねぇ」
「そうやな……どうとでもなる」
「よって、無駄に血を流さない方向で処理したい……この力量差なら、うまいことうごけばパーフェクトゲームにできる」
お盆最後の3日間は、毎日10話以上投稿をします(#^.^#)
本編2話、クロッカ隔日1話、蝉原5話、田中3話の構成でいきますw




