1話 危険な異銀河。
1話 危険な異銀河。
「例の扉につきましては、ただいま開放が確認されたとのことでございます!! また、開放と同時に、タイマー表示部へ新たな文言が出現したとの報告も届いております。その内容は――『この先は異銀河。危険なので準備をしてから挑むことをお勧めする』――とのことにございます。取り急ぎ、殿下から届けられました報告内容は以上でございます」
「……ほう。随分とクリティカルなタイミングだな……狙ってやっているとしか思えねぇ」
そこで、センは、アサの顔を思い出す。
軽く怒りに震えながら、
(とことんナメくさりやがって……あのボケが、どんだけ上位の存在か知らんが……将来的に、必ずぶっ殺す……絶対に許さねぇ)
★
タイマーが0になった理由に関して、朝日とトウシから色々と報告を受けた。
再連のメンバーが誘拐されたからではないか。
アザトライザーのパーセンテージが1万%を超えたからではないか。
などなど。
「どうでもいい」
センは一蹴して、即座に、単騎で扉の向こうに行こうとする。
配下連中に、
「こっちの銀河のことはお前らに任せた」
と命令し、
トウシにだけ、
「トウシ、お前だけついてきてくれ……」
と、もっとも信頼している最大戦力だけを装備していこうとする閃光。
しかし、一瞬、
「いや、まてよ……トウシには、こっちの銀河を守ってもらった方がいいか? 最悪、俺があっちで死んでも、後を任せればいいだけ……」
ちょっとだけ悩んだものの、
「いや、やっぱ来てくれ。お前がいないと、知能系で攻められた時にマジで困る」
と、最強タッグで挑もうとした……
が、もちろん、そんなことを配下たちが許すわけがない。
センが扉へ向かって歩き出した瞬間、会議室にいた全員が反射的に立ち上がった。
誰一人として打ち合わせなどしていない。
それでも全員が同じ結論に辿り着き、そして、同じタイミングで声を発する。
「「「いい加減になさってください!!」」」
今度は平熱マンだけではなく、全員からキレられた。
配下たちの視点だと、センエースという王は、『己の命の何億倍も大事な存在』である。
そんな大事な存在が、『異銀河』という、明確にヤバそうすぎる地獄のフロントラインに、トウシ一人をつけるだけで挑もうとしている。
配下の面々からすれば、ありえない。




