82話 ゼノリカ会議。
82話 ゼノリカ会議。
その後、センは天上の面々(九華の十席以上)を招集し、第七十五アルファで起きた出来事を簡潔に共有した。
第七十五アルファの正体が『アサルトアルファ』と呼ばれる珍妙な世界だったこと。
そこで『アザトライザー』なる特殊な神器を獲得し、自身が大幅に強化されたこと。
その過程で数多くの異常事態に巻き込まれたこと。
そして最終的に、敵の嫌がらせによって『ミカン』『レン』『ユズ』の魂が奪われたこと。
奪われた魂は『異銀河の最奥』と呼ばれる場所へ送られたらしいこと。
異銀河は、自分と同じく、コスモゾーンの端末と融合した『コスモブラッド』が支配していること。
さらに、自分は気づけば第二アルファへ戻されており、
その後の調査によって、第七十五アルファそのものが消失していることに気づいたこと。
当然ながら、会議室は重苦しい空気に包まれた。
配下たちは皆、深刻な顔で話を聞いていたが、その中で最初に口を開いたのは配下筆頭格である平熱マンだった。
「偉大なる師よ。危険な地へ御身おひとりで赴かれるのは、おやめいただきたいと、これまで幾度も申し上げてまいりましたが――」
案の定の小言。
センは椅子に深く腰掛けたまま、右から左へ聞き流して、
「とりあえず、異銀河とやらに行く方法を探さないといけねぇ。何人か俺のサポートにつけ。お前らは基本、俺より賢いからな。出力の部分は俺が担当するが、知恵の部分は任せた」
そう呟く。
その言葉を聞いた平熱マンは眉間を押さえて、
「まさか、御身ご自身で探索へ赴かれるおつもりでございますか。そのようなことは断じてなりません。この上なく偉大な師よ。再連の者たちの捜索など、どうか我々にお任せくださいますようお願い申し上げます」
そこで、センは凍てつくような覇気を出して、
「今まで、散々、お前らの妄言を我慢してきたが、今回ばかりはガッツリとシカトさせてもらう。自分のケツすら拭けないゴミに、王を名乗る資格はない。トウシが正式に王の座につくまでの暫定とはいえ、一応は王を名乗っている以上、自分自身の義務と責任はシッカリと果たす」
平熱マンは事前にアサルトアルファで起きた経緯を聞いている。
だからこそ反論しないわけにはいかなかった。
「アサルトアルファでのお話はうかがいましたが、あなた様に何ら落ち度はございません」




