79話 ソウルゲート化していた可能性……
79話 ソウルゲート化していた可能性……
「……俺が……俺たち幹部候補チームが異世界に転移してから、どのぐらい時間が経った?」
「?」
ゴーバイは怪訝そうな顔をした。
「五秒も経っていませんが……それが何か?」
ペンはわずかに目を細める。
『トウシの頭脳と比べたらゼロに等しい知性』を必死に働かせる。
「……この状況を鑑みるに……アサルトアルファは、『ソウルゲート化』していた可能性が高いか……それとも……」
ソウルゲート。
内部で何年過ごそうと、外部時間が経過しない特殊領域。
現状だと可能性は無限にある。
軽々に断言はできない。
「あの……ペン・ケースさん?」
ゴーバイが遠慮がちに声をかける。
ペンは視線を上げて、
「今すぐ、第75アルファの再調査だ」
「……は?」
「いま第75アルファはどうなっている? 細かく調べて報告しろ。大至急だ」
ゴーバイは数秒、ペンが言っている言葉の意味を理解できなかった。
が、そんな困惑はすぐに霧散する。
理解した瞬間、眉をひそめた。
露骨なプライドが顔に出る。
「……それを命令する権限が、あなたにあると思っているのですか?」
声音が冷たくなり、
「異世界探索部署は、ゼノリカの最重要計画――『全世界征服』の中核ですよ」
そこで、ゴーバイは端末を閉じて、
「調査方針に口を出せるのは天上人だけ。たかが再連の優等生風情が、ナメた口をきかないでいただきたい」
『再連』の人間など、所詮は外様の訓練生。
どれだけ優秀であろうと、異世界探索部署に命令できる立場ではない。
「あなたの存在値が多少高いのは認めますが、しかし、ゼノリカ全体では――」
そこで、ペン・ケースの姿が揺らぐ。
輪郭が崩れ、丁寧に組まれていた偽装術式が静かに解除されていく。
黒髪の平凡な青年は消えた。
代わりに現れたのは、この世界で知らぬ者など存在しない……
いや、存在してはいけない、絶対にして究極の超越者。
全世界を統べる命の王。
――センエース神帝陛下。
「――っ」
ゴーバイの呼吸が止まった。
脳が現実を拒絶する。
目の前の光景を理解できない。
いや、理解したくないと心が叫んでいる。
「うっ……」
喉が震えて、
「うぃいい……えぇええええ……っ!」
来週のお盆では、月曜から日曜日まで、毎日8~9話投稿しようと思っていますw
年齢的におそらく最後になるであろう『全力無茶』らしい異常性を魅せつけますw
……勘違い防止のため言っておきますが、異常な無茶は今年限りというだけで、センエース神話の投稿自体は、死ぬまで続けるつもりですw
お盆の投稿の割合は、
田中3話、蝉原3話、本編2話、クロッカ隔日1話、
みたいな感じですw
あと、ハーメルンでも田中と蝉原の投稿を開始しましたw
とにかく、全力でセンエース神話を楽しんでもらおうと、
今年の夏は無茶ばかりやりますw




