71話 つまり、殴り飛ばせばいいんだ?
71話 つまり、殴り飛ばせばいいんだ?
「これも、サマーウォ〇ズのラストと同じ……あっちも、解いたと思ったら、すぐに締め出されたやろ……」
「OKだ! つまりカギをもったやつを殴り飛ばせばいいんだな?! 任せろ! それなら得意だ! 脳筋ならお手の物!」
ペンは立ち上がり、肩をぐるりと回す。
だがトウシは首を振った。
「さっきより……暗号の難易度が10倍ぐらいに上がっとる。……もう一度開けるのに……どんだけ頑張っても、2倍以上の時間がかかる」
「倍の勢いで考えろ! そうすりゃ等倍だ! 俺、天才!」
「タイムリミットまであと数十分……無理や……」
「いけるぅ!! 諦めんなぁあ!!」
「さっき、カギをあけたほんの一瞬だけやけど、鍵の構造を解析することできた……この鍵は、開けるたびに、10倍ずつ難易度が上がっていく……それを……あと、最低でも100回は繰り返さんとあかんらしい……」
「……」
「時間が足らん……いくらなんでも……」
「じゃあ、第三の選択肢を探せ! 『鍵が開くか、開かないか』はいったん忘れて、『壁をぶっ壊す方法』を考えろ! ハンターハ〇ターの流儀だ! 不自由なAかBというテーゼとアンチテーゼを前にしたら、Cというジンテーゼで前提をぶっ壊す!」
「……」
「現実の問題で、『沈黙』は答えにならねぇ! かんがえろ! どうすればいい?!」
「……」
しかし、見つからない。
どうしようもない。
「ぐっ……」
トウシ、歯を食いしばって、再度挑戦する。
こめかみに汗が滲み、視界の端で数字と符号が乱反射するように流れ続ける。
脳を焼き切らんばかりに必死になって頭を回した結果、
限界を超えた圧力の果てに、
トウシの脳は、0と1の世界で超越的な調和を果たす。
「……見え……た……この暗号かぎ……必勝法がある……っ」
解読と解析をマルチタスクでこなし、
鍵の作成構造を理解し、法則性を発見する。
その方程式をあてはめることで、極限まで暗号解読の時間を短縮することに成功。
「……鍵の答えが……いろんな国の言語で、『愛している』の意味のアナグラムになっとる……ナメくさりやがって……けど、助かった……これならいける……」
ダイアルロックのたとえでいうなら、2通りまで狭められたようなもの。
――これならいける。
蝉原、田中、ともにたくさん読んでいただけたこと、心より感謝しております!
どちらも、意外性のあるオチを用意してありますので、最後まで楽しんでいただけたら幸いです!
実は、その二つを書き終えたぐらいのタイミングで、
新たなセンさんの物語を投稿しようとも考えております(*'▽')
タイトル的には「クラス転移に巻き込まれなかった教師は首になるが、『タイムリープできる権利:100万円』を得ました」みたいな感じになるかと思いますw
ちょっと先になると思いますが、頭の片隅に入れておいてもらえると嬉しいです!
基本的に、私は、何があろうと、センエース神話を描き続けようと思っておりますし、
その中で、色々と挑戦もしようと考えております。
けっして折れることも腐ることもなく、ひたすらにセンエースと向き合い続けるイカれた私に、
今後も、お付き合いいただけましたら幸いです!




