57話 俺が命がけの全力を賭しても絶対に勝てないと断言できる究極の超人。
57話 俺が命がけの全力を賭しても絶対に勝てないと断言できる究極の超人。
『冗談だと判断し無視しても構わない。ペンと魔王が死ななければ、この世に存在するすべてが消える。もちろん、ペンと魔王も消える』
そこで、トウシは小さく息を吐いた。
「……こうなったら、もう、どうしようもない。悪いけど、おどれも、そっちのガキも殺す。『おどれらだけが死ぬ』か『おどれらを含む全部が全滅するか』の二択。これは、もはや、トロッコ問題にもなってへん」
「もう……えぐいてぇ」
ペンがそうつぶやいた直後、
トウシはエグゾギアへオーラを流し込んだ。
ギチギチと駆動音が鳴り響く。
黒い外殻が脈動し、尾部ユニットが不気味に揺れる。
殺意そのものが形になったような圧力が、玉座の間全体へ広がっていった。
その様子を見ていたレンが眉をひそめる。
「……剣呑な雰囲気っすね。手助けした方がいいすか?」
「絶対に手を出すな。……こいつは別格だ。俺が命がけの全力を賭しても絶対に勝てないと断言できる究極の超人……こいつの相手ができるのは、世界広しといえど俺だけ」
レンが黙って、ペンの背中を見つめる。
そこで、横にいるユズが呆れた顔で、レンに、
「あんたバカ? 手助けするなら、ペンの方じゃなく、あっちのエグゾギアの方でしょ」
「……ま、そうなんすけどねぇ……」
レンは困ったように頭を掻き、それからミカンへ視線を向けた。
「ミカンパイセンはどう思います?」
ミカンはしばらく黙り込んでいた。
視線はペンと幼女魔王へ向いている。
――迷いと葛藤の中で、
「……正直、こうなってしまえば、もう、魔王とペンには死んでもらうしかないと思う。心情的には、そんな道を選びたくはないが……この状況は確かに、二択になっていない。ペンと魔王を含む全員死ぬか、ペンと魔王だけが死ぬか。……この二つで前者を選ぶ意味がない」
残酷な正論の中で、ミカンは苦渋の選択をする。
彼女は倫理観を重んじる。
だからこそ、この場では、ペンたちを殺すという決断を下せる。
そんな空気の中、ペンがため息交じりに、
「お前らの言っていることは何も間違ってねぇ。だが、俺は、まだ『別の道』があると期待しているんでね。邪魔しないでもらおう」
そう言いながら片手を振る。
瞬間、巨大な魔法陣が床へ展開された。
レンが目を見開く。
「え?」
ユズが何か言うより早く。
ミカンが反応するより早く。
無数の光鎖が三人へ絡みついた。
四肢と口を拘束し、魔力を封じ、抵抗そのものを許さない。
三人は完全に動きを封じられる。
蝉原と田中に挑戦してみた結論……
プラス2作品の連載は、さすがに無茶でしたねw
「この年齢ならまだ、ギリいけるかな?」という感じで極限チャレンジを始めましたが、
さすがに、体力を消耗してきましたw
はたして、どこまでいけるか……見届けていただけたら幸いです<m(__)m>




