49話 俺はスーパーペン・ケースだ。
49話 俺はスーパーペン・ケースだ。
一瞬で、塵になる。
静かになった演算空間で、トウシは少し首を傾げた。
「ん……思ったよりも弱かったな……いや、これは、ワシが強すぎる感じか?」
そう呟きながら、自分の両手を見る。
指を動かすたび、エグゾギアを構成するパーツのすべてが生物みたいに追従する。
感覚が異様なほど馴染んでいた。
「……これなら、本物のペンも問題なく倒せそうやな……」
だが、そこで、少し考える。
「万が一のことを考えて……一応、ペンのスペックを三倍にして、闘っとくか」
そのままサクっと再生成すると、
現れたペンはまっすぐにトウシを睨み、
『俺はペンでもケースでもない。俺は貴様を倒すものだ』
トウシは、ペンを強化していく。
存在値増幅、反応速度強化、戦闘補正追加。
そして、そのまま休むことなく、再戦へ入る。
正直、まったく疲れていないので、問題は皆無だった。
――30秒後。
『ふんぐらげぇえええええええええええええええええええええええええええええええええ!!』
なんの山場もなく、またトウシが勝った。
しかも、今度はさらに圧倒的だった。
「……ワシの成長速度がいかつすぎて、さっきより楽勝やったな……んー……一応、もうちょっとやっとこうか……」
さらに強化して生成する。
『俺をただのペン・ケースだと思っていないか? 違うな。俺はスーパーペン・ケんなぁああああああ!!』
生成された瞬間には、もう吹き飛ばされているペンコピー。
トウシの出力制御の精度が、異常なレベルで上がっている。
「……配線幅と導通効率を最適化した半導体みたいに、魔力流路そのものの抵抗値を下げたら、同じ魔力量でも術式出力を底上げできるんやないかと思って試したんやが……盛大に魔力伝導率が跳ね上がったな。……今のやり方やと、魔力を熱損失に逃がさず、そのまま術式へ直結できとる……っちゅうことは、もっと高負荷で流路を酷使して馴染ませれば、変換効率はまだ伸びるか……」
アイデアを膨らませながら、実験を繰り返していく。
そのついでに、
『ぴぎゃあああああああ!』
5倍ペンコピーをぶっ飛ばし、
『あんぎゃぁあああああああ!』
10倍ペンコピーをぶっ飛ばし、
『おんどろげぇえええええええええええ!!』
ついには、20倍ペンコピーをも瞬殺してしまった。
20倍にもなってくると、ペンコピーの挙動は、もはや意味不明の領域。
動くたびに空間が裂けた。
拳圧だけで演算領域が崩壊しかけた。
だが、それでも、トウシは問答無用の楽勝を積み重ねていく。
いつも読んでいただき、まずは感謝を!!
……先週から連載している『名字が田中になる』ですが、現在、168位まで上がれております。
いままででぶっちぎり最高の数字ですね。
カクヨムだと上が詰まりすぎて500位まで上がるのも厳しい環境なので……
おそらく、ほとんどの方が、すでに読んでくださっていると思います。
本当にありがとうございます!
……もし、まだ読んでいないという読者様がいらっしゃいましたら……ぜひ、読んでみてください。
かなり面白い作品だと……個人的には思っております!
どうか、よろしくお願いいたします<m(__)m>
下にリンクは張ってあります。




