26話 おそらく誰も気づいていなかったであろう、衝撃的な正体!!
26話 おそらく誰も気づいていなかったであろう、衝撃的な正体!!
(……『俺』はすでにここにいるからねぇ……)
と、心の中でつぶやいてから、ペンは続けて、
(確か、さっき、アサは『強いやつを召喚すればするほど、次の召喚に必要なポイントが増える』と言っていた。……つまり、最大戦力である俺が既に召喚されているから、他のやつを呼ぶために必要なポイントが爆上がりしている、と……うぜぇ……となると、この機能、ほぼ死んでんじゃねぇか。……できたら、トウシを呼びたかったんだけどなぁ……)
衝撃的な事実をここでネタバレ!
実は、ペン・ケースは、センエースの変装した姿だった!!
(ちなみに、トウシは何ポイントだ?)
ペンは、端末の画面を指で弾くようにしてスクロールする。
滑らかに流れていく名前の列。
ゼノリカの面々。
その中から、たった一人だけを探す。
――田中・イス・トウシ。
(トウシ……トウシ……田中……田中……)
一応、ポイントを確認しておこう、というシンプルな行動。
リストに名前さえあれば可能性が残る。
時間を圧縮するか。
ポイント獲得の評価基準を歪めるか。
あるいは――そもそもポイントという概念そのものを崩すか。
どれでもいい。
どうにかこうにか、なんとかして、トウシを呼んでやる。
そうすれば、その時点でクリアみたいなもの。
なんてことを思っていた。
……が、
スクロールの指が、止まる。
もう一度、上へ。
もう一度、下へ。
確認する。
再確認する。
――ない。
(トウシの名前がねぇ。……あいつ、なに、安定のハブをくらってんだ……有能すぎて、ナーフされるどころか永久出禁くらってんじゃねぇか。『強欲のツボ』かよ、あいつ)
そこで、ふと、思考が止まる。
(……いや、まてよ)
指が、画面の上で静止する。
(もしかして、あいつってゼノリカ扱いされてねぇ?)
視線がわずかに細まる。
(俺的には一応、特別顧問と認識しているんだが。……契約とかはかわしてねぇけど、王である俺が心の中で、ふんわりと『こいつは顧問的なアレな気がしないでもない』と認めるにやぶさかでもない感じなんだから、あいつはゼノリカのメンバーだろう)
そう結論づけた瞬間、ペンはためらいなく手を上げた。
「あの、アサさん」
「なにかな?」
「田中・イス・トウシの名前がないのは……これは流石にバグですよね? いえいえ、誰にだってミスはありますので、文句を言う気はありません。ただ、即時の修正をお願いしたいなぁ、と」




