70話 強欲で貪欲なアリア・ギアス。
70話 強欲で貪欲なアリア・ギアス。
「何が、俺は俺より強い程度のザコには負けない、だ。こっちこそ、アタシは、アタシより強い程度の雑魚には負け――うぶっ」
大喜びのユズだったが、急に顔が真っ青になり、
「うえぇ!! おぇえ!! がはっ!! うぁ、あああ!!」
胸をかきむしり、髪の毛を引きちぎりながら、その場で、のたうちまわる。
「うぎぃいい、きもちわるいぃいい! で、出ていけぇえええ!」
そう叫んだ直後、ユズの身体から、センがボフっと吐き出される。
クイーン・ジャイアニズムから解放されたセンに、ユズは、
「はぁ、はぁ……ふ、ふざけるなぁ。なんで、あんたを奪ったら、あんな気持ち悪いんだよぉ……全身痛かったし、頭おかしくなって死にたくなった……なんだ、あれ」
「俺がこれまでの神生で背負ってきたもの」
「はぁ?!」
「俺の力を奪うってことは、俺が背負っている荷物も全部かわりに背負うってことだ。『力』をナメちゃいけない。『代償のない力』なんか存在しない。それがこの世界のルールだ。完全に力だけを奪い取るって形のチートもこの世には存在するが……お前のクイーンはその領域にない。いや、領域や質量だけなら十分かもしれないが、方向性が違う」
「あ、あんたの配下どもを奪った時には、なんともなかったぞ!」
「そりゃそうだ。あいつらの呪いとか苦悩とか絶望は、俺が全部徴収しているから」
「はぁ? な、なんでそんなことを……」
「痛みや呪いは力になるから。重荷を背負った分だけ俺の質量が増す。強欲のアリア・ギアス。俺は最強になるためなら苦悩すら貪食する」
シレッとした顔で、センは続けて、
「……まあ、あと、俺の視界の範囲内で、『痛い』とか『苦しい』とか、ピーピーわめかれたら、『鬱陶しくてたまらないから』ってのも理由の一つ。そっちは、あくまでもオマケだが」
「……ぁ、あんなバカみたいな質量の苦痛や精神的負荷を背負って生活しているとか、イカれてんのか。毎秒が地獄のはずなのに……なんで、そんな涼しそうな顔をしていられる? ていうか、今も、痛みを感じているってことでしょ? あたしが、さっき感じた『あの地獄みたいな苦しさ』を、今も、ずっと……そ、それで、なんで、そんな――」
「親(王)がツラそうにしていたら、子供(配下)が心配するだろ」
「……」
「やせ我慢しなきゃいけない立場ってのもあるんだよ。……悲しいけど、これ、職務なのよね」
「な、ナメたことばかりぬかしやがってぇえ……」
「さて、それじゃあ、そろそろ返してもらおうか。俺の大事なものを……」
そこで、センは気血を沸騰させていく。
ぐつぐつと。
命が昇華されていく。
2垓年という膨大な時間をかけて積み重ねてきた全てを……今、ここに解放させる。
|
/・─|─・\
\\/:・─|─・:\//
\\/ : \\/
\\// /〈* *〉\ \\//
\\// /[*☆☆☆*]\ \\//
\\// [**☆憤☆**] \\//
| | |
―・ / :死: \ ・―
//\\/〈* *〉\//\\
\\// [☆☆*月*☆☆] \\//
\\//[☆*☆*華*☆*☆]\\//
[☆☆**☆*/ *☆**☆☆]
\\//[☆*☆*図*☆*☆]\\//
[☆☆**約*・*戮**☆☆]
「―――/\☆*【【 究極超神化9 】】*☆/\――」
[☆☆**殺*永*束**☆☆]
//\\[☆*☆*久*☆*☆]//\\
[☆☆**☆*\ *☆**☆☆]
//\\[☆*☆*閃*☆*☆]//\\
\\// [☆☆*光*☆☆] \\//
\\// \〈☆☆ ☆☆〉/ \\//
―・ \ :虚: / ・―
| | |
//\\ [**☆怒☆**] //\\
//\\ /[*☆☆☆*]\ //\\
//\\ /〈* *〉\ //\\
// : \\
//:・─|─・:\\
\・─|─・/
|
2垓年をかけてたどり着いた先――『最終固有神化』をも超えた果て。
究極の超神化を超えに超えに超えに超えに超えに超えに超えに超えた果て。
全生命の頂点に立った者の神々しい威容。




