69話 背負ってきたもの。
69話 背負ってきたもの。
「俺がその領域に到るまで、結構な時間を積んだんだけど。……震えるね」
「さっきは、好き放題いたぶってくれたなぁあ! お返ししてやる!!」
そう叫びながら突撃してくるユズ。
とんでもない速度で、パワーも凄まじい。
それは、センも認めるところだった。
しかし、
「げはっ!」
ユズは、顔面にコークスクリューをぶちこまれて鼻血を吹き出す。
「ぐっ、マグレ当たりがぁ! 奇跡は、そう何度も――げはっ! がはっ!」
冷静に丁寧なヒットアンドアウェイで崩しのポイントを稼ぐセン。
ユズは、どうにか、センに攻撃しようとするが、すべて、スルスルと避けられる。
そんなことが20秒ほど続いて、いい加減、イライラしたユズが、
「な、なんで、あんたの攻撃ばっか当たって、こっちの攻撃は当たらないんだよぉ!」
「俺の方が、はるかに戦闘力が高いから。――それだけのことだよ。そんなムキになって喚くようなことじゃない」
現状、センの出力は、実際170京程度。
ユズよりも出力的には低いが……この程度の差はハンデにもならない。
仮にセンが出力を10京程度に抑えても、ユズでは手も足も出ないだろう。
下手したら、存在値1000程度でも、センエースならクズノハユズに勝ててしまうかもしれない。
「ふ、ふざけ――」
「何一つふざけちゃいねぇよ。膨大な数値でゴリ押してくる『悪』は、これまでの神生で何度も経験してきた。ここでいう『何度も』ってのは、2回や3回じゃねぇぞ。億とか兆とか京とか、そういう回数だ」
血肉化させるのに十分な量の絶望を積んできた。
だからこそ、彼は、『全世界を統べる命の王』という地位に上り詰めた。
――ポっと出の三下に敗北する可能性は、『垓』に一つもあり得ない。
「いつだって、『世界を壊そうとする敵』は『俺』より大きかった。だから、これは、ただの妄言ではなく、『統計学的に価値のあるデータ』をもとに言わせてもらうが……俺は、俺より強い程度の雑魚には負けねぇ」
「き……キモいことを……っ! だ、だったらぁ、それも全部奪い取ってやるよ! クイーン・ジャイアニズム発動ぉ!!」
問題なく、ユズのスペシャルは動き出し、
「お、ぉおおっ……――」
センの身体が光の粒子なり、ユズの中へと吸い込まれていく。
結果、見事、センエースの『全て』を奪い取る事に成功した。
「は、はは……はははははははははぁ!!! ばぁあああか!! あんたがどんだけ強いかとか関係ないんだよぉおおおお! アタシのクイーンは無敵なんだからなぁあああああ!!」
終わりです。
今度こそ、本当に最終回です。
昨日の嘘とは違い、今回はマジで終わってしまいました。
センエースは奪われ、ユズにすべてを破壊される……
デビル〇ン以上の最悪の胸糞オチですが……リアルなんてこんなものです……
ここまで読んでいただき、感謝の言葉もありません。
ミリオンレイス先生の次回作にご期待ください( ;∀;)




