35.魔法研究①
二章はあと十話ぐらいかな(二十話ぐらいを書いていた時もそんなことを考えてた)。
師匠の家に行く鍛錬が再開して一週間ほど経った時。
「そういえば、この山ってなんでできたんですか?」
ふと疑問に思ったことを聞いてみた。
「それは私が作ったからだっ」
はい?
「ちょうど山が欲しいと思ったからだっ。あと、ちょうどいい鍛錬だろうっ」
山が欲しくなることがあるんだぁ(意味がわからない)。
「ちなみに高級魔法だっ」
魔道災害じゃないか。
「急に地形変えて大丈夫なんですか?」
生態系的な意味で。
「大丈夫だっ。ここら辺一体は私の土地だっ」
…………。(驚嘆)
「それじゃあ、やっていくぞっ。まずはこれだっ」
そう言って師匠は「魔法中級大全」という本を取り出した。
……初級大全より分厚い。
「これを覚えるだけで、水、土、風とその他属性の魔法が作れるぞっ」
覚えるだと?
「私の口から教えているとキリがないからなっ」
そうして暗記が始まった。
◇◇◇◇
すべて覚えるという必要はなく、初級魔法の詠唱を覚えていたおかげで、基本的な形はすでに覚えきれていた。
詠唱を構成しているのは主に五つの部分らしい。
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①関係する神への祈り
②法命神への願い
③魔法の形
④魔法の適用範囲(距離)
⑤魔法名
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わかりずらいので水魔法を例にとってみよう。
①のついては、水関係の神全員に祈りを捧げ、世界に干渉することに対して許しを乞う。
②は魔法を行使する際に法命神に祈りを入れなければならないらしい。
③は球形に事象を形成するような指示だ。
④については、真っ直ぐに水球を飛ばすような指示だ。
⑤は【水球】という魔法名だ。
全体の記述の割合についてはおおよそ①が5割、②が1割、③が2割、④が2割だ。⑤はほとんどない。
どれか削ると、魔法が暴発したり、魔法自体が発生しなかったりするらしい。
神は水、土、風の3属性の神だけを覚えればいいそうだ。
以前属性として出てきた火、聖、邪に関しては、師匠が「火はもう少し魔法の扱いに慣れてから学ぶんだっ。聖と邪は魔法災害を起こしやすいから、書いてある本は禁書扱いだから学びにくいぞっ」と言っていた。
多分師匠は口ぶりから、聖と邪は使えるのだと思うが、触れない方が良さそうなので、それ以上尋ねなかった。
なので、①についてはすでに暗記されている。
そして、②も基本的に初級魔法で扱った内容であるので、そのまま使えるそうだ。
問題は③と④だ。
③(魔法の形)と④(魔法の範囲)は細かく定められており、とにかく覚えることも膨大だ。
すでにある術式をいじって、オリジナル魔法ということは簡単だ。
例えば、水魔法を、渦状に発生させたければ、風魔法の③(魔法の形)と④(魔法の範囲)を使えばいい。
また、師匠が風魔法を相殺した時のように逆回転の魔法をぶつけるのであれば、③の回転方向に関わる箇所だけいじってあげればいい。
という感じで、初級魔法を改良するのは簡単だ。
ただ、新しい形の指示を作るのは大変だ。
イチから、いいやほぼゼロから始めないといけない。
なぜなら、魔法は秘匿性があり、師弟関係がないと教えてもらえない。
学びずらい学問だ。
サラ姉∑(゜Д゜)「レイくんが、困っている?」




