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異世界で必要なのは、魔力、知力、武力、それと……  作者: 大山小水
第二章 修行だっ

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34.分類

二章完結はいつかって?

三章が始まる直前までですよ。(小泉構文)


少し師匠の話が長いかもしれないですが、お付き合いいただければ幸いです。

「師匠、いくつか質問していいですか?」


「ああ。構わないぞ」


師匠が落ち込んでいる。語尾に覇気がない。


「まず、師匠は風魔法をどうやって相殺していたんですか?」


あの時、風魔法は俺の発生させた魔法の内側から起こっていたように見えた。


「ああ。あれは、中級魔法だぞ。純粋に逆回転を入れて、相殺しただけだぞ」


あっさり教えてもらえた。


「ああ、そうか。もうやってもいいかもな、中級魔法。私に勝ったしな」


妙に師匠が落ち込んでいる。負けたことがそんなに悔しかったのか……。


「では、中級魔法ってなんなんですか?」


「簡単に言えば、自分で作る魔法だなっ」


少し調子が戻ってきたようだ。


「一応、魔法の分類で言うと、初級は定型の魔法、中級はオリジナルな魔法。高級は中級のうち効果範囲がある程度広いもの。超級は中級のうち異常な密度の魔力を帯びているもの。そして、特級は世界にある程度影響を及ぼすもの。最後に神級があるが、世界に多大な影響を与えられるものだっ」


中級以降は意味のない指標のような気がするが……。


「一応、魔法術式は公開しないのが基本だっ。私も一応そこそこ持っているが、お前に伝授できるのは2、3個ぐらいしかないっ」


一子相伝的なあれか。師弟関係がないと危険だからとかだろうか?


「ところで、魔法災害という言葉は知っているかっ」


「いいえ。全く」


「それじゃあ、ちょうどいい機会だから教えといてやろうっ。魔法災害とは、魔力による周囲の環境への汚染全般を指す。基本的に魔法は発動後自然に還るように組まれている」


確かに、水魔法は土に染み込んでいくし、土魔法は土杭を均せば元通りだ。風魔法に至っては、風そのものだ。


「しかし、高級魔法以降は使う場所や条件によっては深刻な汚染を引き起こし、元に戻るまで何十年もかかることもある」


どんなものがあるのだろう。


「例えば、百年前に自由都市国家連合で人体実験の果てに膨大な魔力を水に変換して、都市が一つ湖になった。しかも、その湖は魔力場が荒れているため、人が近づくこともできない。でもそこから因果関係はわからないが一年に一度、魔物の大反乱(スタンピード)が起こるようになった」


分類で言うと特級か。


「結果何十万人という人が亡くなり、一つの国は滅亡した。だから、魔法を扱うものは必ず細心の注意を払って、行わなければならないっ」


なるほど。


「だが、世界に存在する魔物の中で単体で高等や超級を使ってくるものもいるから、それはすぐに討伐しなければならない」


でも、そんなもん倒せなくない?


「まあ、現れるのは滅多にないことだからあんまり心配することもないっ」


そんなもんか。


「というわけで、お勉強の時間を加えようっ。オリジナル魔法を考える時間だっ。一日一時間程度だっ」



一日の鍛錬時間のうちに魔法研究の時間ができました。


オリジナル魔法か。


夢が広がるなぁ。


サラ姉Σ(-᷅_-᷄๑)「魔法って、わけわからないよ」


簡単な解説(''◇'')ゞ

魔法に細かな指標があるのは、魔法(魔導)災害の尺度を計りやすくするためだよっ。

本文中の自由都市国家連合の場合は特級です。世界が変わっています(が、この程度では世界に大規模な影響とは言えません)。

また「第一章17.暴走」にてレイが起こしかけたのは超級魔法です。純粋に魔力密度が高まっていたためです。あれは止め方がわかっていたら、起こすことのない災害です。


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