31.威力
魔法考察パートだよっ。
村で一人で魔法を鍛錬しているうちに、少し疑問を抱いた。
無詠唱で唱えている時、言語による威力の情報はどこに行っているのだろうか、と。
一人で実験していたときにこんな結果があった。
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どの属性の初級魔法でも次のような法則性がある。
①魔法陣の字は丸に近づいているほうが発生する事象の量が増える。
②魔方陣の外周の詠唱の文字量が多いほどが発生した事象がその方向に向かおうとしている。
③魔法陣について、同じ言語のとき、流れるように(なめらかな曲線を意識して)書くと、発生した事象が向かおうとする力が強くなる。
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師匠の家では普通の魔法陣を使わされていたからあまり疑問に思うこともなかったが、無詠唱でも何かしら影響があるはずだ。
でも方向性はある程度意識を傾けることで決められる。
ということは②はおそらく意識の問題なのだろう。
どの方向に飛ばすかなどの意識だ。
では、①はどのようにすれば良いのか。
脳内でイメージする言語などを丸くしてみるか?
それとも、円をイメージしながら唱えてみるか?
とりあえず、この二つを実験してみよう。
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例によって、まず水魔法で量を測定する。
❶普通に無詠唱で唱えた場合
❷魔法陣の文字を丸っぽくして唱えた場合
❸無詠唱で脳内言語を丸っぽくイメージした場合
❹丸をイメージしながら無詠唱で唱えた場合
これを10回を1セットとして、❶〜❹の事象を連続しないように十回ほど行う。
これくらいは一日で終わってしまう。
早速やっていこう。
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結果。
❶の水量を100とした時、❷はおおよそ160、❸はおおよそ120、❹はおおよそ150ほどであった。
ということは、❸で唱えるより、❹で唱えた方が威力が高いわけだ。
一応、他の魔法でも確認する。
すると同じような結果が得られた。
その日はそれを発見してから、少し検証して終わってしまった。
◇◇◇◇
次の日。
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③魔法陣について、同じ言語のとき、流れるように(なめらかな曲線を意識して)書くと、発生した事象が向かおうとする力が強くなる。
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ということについて考えてみる。
脳内でなめらかな文字をイメージするということだろうか?
それとも、何があるだろうか。
なめらかさ。
流暢さ。
う〜ん。
……脳内での詠唱スピードとか?
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というわけで、実験をしてみる。
サラ姉からもらった正確な時計を使って、向かおうとする力、もとい速度については測定してみる。
向かおうとする力と曖昧な表現にしたのは前回あまり正確な測定ができなかったからだ。
10メートルほどの決まった距離に対して、標的を設けて、魔法の事象が発生してから、到着するまでの時間を測る。
❶無詠唱の場合
❷魔法陣をなめらかな字で描いた場合
❸脳内でなめらかな字をイメージした場合
❹できるだけ速く無詠唱で唱えた場合
これも10回を1セットとして、❶〜❹の事象を連続しないように十回ほど行う。
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結果は、❶の到着時間は平均8秒、❷は平均7秒、❸は平均9秒、❹は6秒であった。
要は速く着弾させるためには無詠唱で速く唱えればいいわけだ。
また他の魔法で行うと、今度は奇妙なことがわかった。
❹の方法で唱えても、風魔法は4秒、土魔法は8秒であった。
その理由として考えられるのは、物質の質量にあると考えられる。
運動方程式から導かれる性質として、物体は質量が大きいほど動きにくいという性質がある。
同様に魔法の事象についても同じ指向性が与えられても、質量が大きいと、動きにくくなると考えられる。
ただ、これについては検証することもできないので、保留しておく。
以上の実験から以下のことがわかった。
無詠唱時において、
①丸をイメージすると発生する事象の量が増える。
②意識をある方向に向けながら魔法を発動するとその方向に向かおうとしている。
③魔法は早く唱えるほど、発動から着弾までの時間が短くなる。
サラ姉(^o^)「なんか凄そうなこと、やってるね」
簡単に解説(''◇'')ゞ
運動方程式について簡潔に説明。
F(力)、m(質量)、a(加速度…運動のスピードに関わる)。
運動方程式は(原理)F=maであり、Fが一定である時、mが大きければ、aが小さくなる。
aが小さい時、速度も大きくなりにくい。
ゆえに、物体は質量が大きいほど動きにくいという性質がある。
以上、かなり適当な説明です。
もしこれ以上知りたければ、調べてみてください。




