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異世界で必要なのは、魔力、知力、武力、それと……  作者: 大山小水
第二章 修行だっ

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27.遭遇

夜。


先ほどサラと打ち合っていた老人は一人で歩いていた。


馬車が一両、走っていく。


老人はその様子を見ると、静かに後を付け出した。


ーーーー


馬車は何かから逃げるように全速で駆けていた。が、老人は一定の距離を保ちながらつけていく。



馬車の中の人物は気付いたようだ。


「おいっ、つけられているぞ。急げ!」


「いや、これが限界なんっすよ。タイミングも良いはずだし、今、国の警察も都市の中から悪者を出さないことで精一杯なので絶対大丈夫っす」


「そんなことはどうでもいいから急げ。捕まるとやばいぞ」


「流石にまだ何もしていないから大丈夫じゃないっすか?」


「今回は『白髪の悪魔』が作戦に参加しているっていうのを聞いたんだぞ。捕まったらたまったもんじゃない」


「そんなにやばいんっすか『白髪の悪魔』ってのは」


「ああ、女性でな、高笑いしながら五千人ほどの軍勢を切り裂いたって話だぞ」


「でも、俺、この業界に十年ほどいるっすけど、聞いたことないっすよ?」


「それはおまえ、タブーだからに決まってるだろ。十五年ほど前に痕跡が綺麗さっぱりなくなった時に、調子に乗った外国の暗部が壊滅させられていて、それ以来、一切噂にすることもできなくなったんだよ」


「やばいっすね。捕まったら交渉云々の前に殺されちゃいそうっすね」


「だから急げっていってんだろ」


「ちょ、前に人がいるっす」


「そんなもん、思いっきり突っ込めば勝手に避けるだろ」


「じゃあ、行くっすよ」


彼らの視界に長い白髪がチラついた。


「フハハッ。さすがは爺だっ。ちゃんと私のところに来たなっ」


なぜか、女性は向かってくる馬車に向かって笑顔で突進をした。


「ハハハハッ!」


「やばいっす。なんかぶつかってきてるっす。衝撃に備えるっす」


女性はぶつかる瞬間に剣を前に振った。




馬車が裂かれた。


馬だけがまっすぐ進んでいき、車の方は女性にぶつかることはなく左右に転がっていく。


「あっ。生かしておくんだったっ。まあ、これが最後だし、まあいっかっ」

(゜з゜)~♪『白髪の悪魔』ってだれだぁ〜ろなぁ〜。

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