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異世界で必要なのは、魔力、知力、武力、それと……  作者: 大山小水
第二章 修行だっ

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24.それではっ!

サラ姉の視点です。

いよいよ、村を出る日がやってきた。


レイくんは少し最後の手合わせを引きずっているようだが剣を学び始めてからまだ三ヶ月であれだけ動けていたら、一年後再び私が帰ってくる時はどうなっていることか不安だ。


私もレイくんに負けないように全力で自分を高めていかないといけない。


もし私の方が弱かったら、レイくんが都市に来た時にお姉ちゃんを頼ってくれなくなってしまうかもしれないからだ。


それで、もし他の人にレイくんが騙されたら、と思うとますます頑張らなければと思う。


そして、親には都市の様子をいろいろ語った。


シャイナという友ができたことやものや人で溢れていること。


そして、大きな壁に囲まれていること。


レイくんは少し話しただけであまり興味を示さなかったけれど、みんな都市の様子について気になっていたようだ。


二週間しか村に滞在できなかったが、レイくんが無事に過ごせてたし、村のみんなも相変わらずだったのが確認できたので良かったと思う。


頑張って来年もまた帰ってこようと思いながら、村のみんなに見送られながら、馬車が通っている小さな町へと進んでいった。


◇◇◇◇


そうして町につき、馬車に乗ること五日、行きとは異なり、一日ほど関所で足止めをされている。


周りには多くの人がいて、行商人などは引き返している馬車もある。


何かトラブルが起こっているようだ。


馬車の御者さんは私が以前職能学校に初めていった時の人と同じで話しやすかったのでなぜ足止めされているのか聞いてみた。


「どうして、足止めされているんですか?」


「ちょうど祭りがあるはずだけど、どうやら何か曲者が都市に入り込んだそうでしばらく封鎖するんだってさ。詳しい話は教えてもらえなかったが、祭りなのに人が入れないってのは、酷い話だよ」


「祭りってどんなものなんですか?」


働いている宿の女将さんがおっきな祭りがあるっていうのは覚えているんだけど……。


「あぁ、おまえさんはちょうど去年ぐらいに領主さんの案内で試験を受けに来ていた子か。そりゃ知らないわな」


どうやら向こうも私のことを覚えていたみたいだ。


「降臨祭っていってな、この土地に最初に住み始めた人が、神が降りてきたのを見たって話が由来らしい、詳しい神の名前は俺はしらねぇがおそらく周りのやつなら知っている奴もいるんじゃないか?」


御者さんはそういうと、周りの知り合いらしい御者さんに聞いて回って、ようやく答えが出たのか私のところに戻ってきた。


「女神ティアーヌ様だそうだ。なんの神様か分からなかったがな」


そういうと、ガハハハッと笑いながら答えてくれた。


「にしても、商売上がったりだよ。せっかく祭りの時期だっていうのに通行止めじゃ何もできないじゃないか」


そう言いながら、御者さんは手持ちのお酒を飲み始めた。


さて、私もどうしたものか。


御者さんに少しだけ外を歩くことを伝え、馬車を出ると、想像以上に馬車があった。


少し周りを観察しようとしている時、左の方から声をかけられた。


「お嬢さん。少しお話ししてもよろしいですかな?」


白髪混じりで執事服をピッシリときている老人に声をかけられた。


!!


少しだけ、違和感を感じる。


後ろに持っていた木剣に手を伸ばしながら、少し相手の挙動を観察する。


「おやおや、そこまで警戒なさらなくても。私はしがない商人ですからな」


一切不思議な感覚が消えきらない。


「ふむ、困りましたね。少しこの関所の話をお聞きしようと思ったのですが」


どうやら、関所の通行止めの理由を聞きたかったようだ。


「はい。それはこの先に曲者が入ったので、しばらく封鎖するそうですよ」


簡潔に私は答えた。


質問に答えても、違和感が残っている。


少し注意深く振る舞いを観察する。




わかった!


こちらの間合いギリギリをわざと出たり入ったりしているから違和感を感じていたのか!


もしかして、強いのか?


このような芸当をしている人間を今まで見たことがない。


「そうですか。少しだけお礼をしなければと思いましたが、少し警戒され過ぎているようですね」


「あのっ。手合わせしていただいてもいいですかっ」


私は咄嗟に口に出していた。

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