23.手合わせ
よしっ。これで今日のノルマも終わったぞ。
「そしたら、サラ姉、手合わせしよう!」
クラはちゃんと木剣が折れたり俺が吹っ飛んだりしたりしても大丈夫なように遠くに座らせておく。
「もちろんだよ。そしたら、合図はどうする?」
「じゃあ、この石が落ちたら始めでいい?」
師匠との手合わせではコインだったが今はないので石で代用する。
「そしたらレイくんが投げた石が地面に落ちたのが合図ってことだね」
お互いがしっかりと距離を取り、目で合図して、石を投げる。
しっかりとサラ姉から意識を外さないようにっ。
コトンッ。
いきなり距離を詰めないで、一撃で仕留められないように警戒する。
場が少し停滞する。
サラ姉もしっかりと俺に警戒しているようだ。
少しずつ距離を詰めていく。
そして、ある程度の距離になったら、一切動けなくなった。
これがサラ姉の間合いだろう。
俺の間合いはもう少しだけ狭い。
そして、サラ姉は俺から意識を外している瞬間が、無い。
俺が少し距離を詰めたら、剣を振られる。
体格差や体重差から俺は吹っ飛ばされてしまう。
だからと言って先に動くわけにもいかない。
長い停滞が続く。
動いたっ。
このタイミングに合わせて、無理をして、押し込むっ。
よし、サラ姉が引いたっ。
重心を合わせて、狙いを定めて、当てに行くっ。
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sideサラ
うーん。レイくん、一切油断してくれないね。
そしたら、結構厳しいね。
少し強引にきてくれたら無理やり押し切れるのに。
少し間合いを詰めに行こうとしても距離を取られる。
勝負がつかない。
この時点で私の負けのようなものだ。
体格差や間合いの有利を持ちながら硬直状態に保たれているのだから。
あと、しばらく硬直が続いたら、無理やり攻めて崩すかな。
レイくんが息を吐いたタイミングで無理やり攻撃を始める。
少しこれをすると崩れやすいのだ。
あれっ?やばい、押し込まれてる!?
強引に行ったのが裏目にっ!!
でも、引かずに行くしかないっ!
流しの型を使ってっ。
ふっ。
逆にこちらが攻撃に転じて一気に方をつけるっ。
よしっ。
これで決着かな。
私の木剣がレイくんの首にしっかりとスレスレに当たっている。
「参りました」とレイくんが降参した。
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結構いいところまでいけたと思ったら一気に負けてしまった。
「うん、レイくんはすごいできると思うよ」
サラ姉が慰めのように言ってくれた。
「私も少し危ないところだったからね。学校の人たちよりできるかもね」
サラ姉が凹んでいる俺を見て、少し大袈裟に言って励ましてくれているようだった。
もう少し強くならなければ。
少しだけ訓練に取り組む理由ができた。
しっかりとした戦闘描写です。
技名はまだ叫ぶほどのものはないよ!




