20.とってもお世話になりましたまる
サラ姉に抱えられて、家へと戻っていた。
「お、おかえり、サラ姉。街に行ってたんじゃなかったっけ?」
「うん。学校に行ってたんだよ。レイくん、プレセントはどうだった?」
「あの本とても面白かったよ。魔法も唱えられるようになったよ」
「えっ、そうなの?やっぱりレイくんはすごいね。私が送った甲斐があるよ。それで、レイくんはなんで村の周りを走っていたの?」
そうして、俺は魔法を唱えられるようになってからの今までの経緯をサラ姉に伝えた。
「へぇ、じゃあそのお師匠さんがいま、魔法とか武術をみているんだね」
「そうだよ。ところで、サラ姉、いつまで私たちを抱き抱えているのでしょうか?」
サラ姉は俺とクラを一緒に抱えていた。
クラは初めて見る人であるので俺の襟を引っ張っては、おろせとせがんでいる。
「うーん、私の家に着くまでかな。久しぶりにレイくんに会ったから、しばらくはこうしていたいね」
サラ姉がそう言うなら仕方のない。
俺は諦めて、サラ姉のぬいぐるみとなった。
◇◇◇◇
「じゃあ、レイくんも気をつけてね」
そうしてサラ姉の家の前で解放されると、しばらくまた走り込みの続きから再開しようとした。
む?クラがまた襟を引っ張った。
なになに?家に戻りたいと。
クラを家に置いてから、続きを再開することとなった。
◇◇◇◇
sideクラ
兄と一緒に走り込みをしていたある日。
兄が急に進路を変えて、何かから逃れているようだ。
自分も兄の邪魔にならないように、そっと息を潜める。
すると、何かが兄を捕まえた。
しばらくすると、兄の知り合いであるようだ。
だが、少し不気味な感じがする。
心の中に何か暗いものを秘めていそうな感じ。
漫然と感じる不安を兄に伝えるべく、こっそり兄の襟を引っ張る。
兄に頑張って伝えてみる。
兄に伝わったようだ。
しかし、兄はその人と少し会話すると諦めたように、項垂れていた。
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そうして、しばらくすると兄はおろしてもらい、再びいつものように走り込みを再開しようとした。
兄はどうやらあまりその人の心の中に抱えている何かを感じ取っていないようだ。
私がそのことを教えてあげようと、頑張って伝えた。
すると、私は家に置いていかれた。
解せぬ。
簡単に挨拶(''◇'')ゞ
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