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異世界で必要なのは、魔力、知力、武力、それと……  作者: 大山小水
第二章 修行だっ

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8.頑張りターン②

次に武術だ。


武術は特に何かできるようになったということもないが、ひたすら素振りをやらされた。


毎日お昼を食べたあと、少し休み武術を始める。


最初のうちはだんだんと疲れてきて、少しヘロヘロになって少し気が抜けかける時もあったが、そういうときに限って、なぜか体に悪寒が走るのでとにかく振り続ける。


最初の一週間はだんだんと機械的になり、若い頃にアルバイトで働いていたパン工場の選別のバイトを思い出した。


ただ同じことを繰り返していく。


しかし、三週間経った頃だろうか、少しだけ筋力が付いてきたのか、少し振るのが早く終わるようになっていった。


そうするとメニューが少し増えて、素振りの前に、ランニングが増えた。


そして一月が経った頃、師匠がもう一度組み手をしてくれることになった。


その時も、俺は何もすることができず、ただ吹っ飛ばされた。


何か奇策でも取らなきゃいけないのかな?と考えたりもしたが、考えてもどうしようもないほどに実力差があると感じたのでひたすら師匠が提示するメニュューをこなしていく。


そして二ヶ月が経った頃、もう一度師匠と組み手をした。


その時も俺は何もすることができず、吹っ飛ばされた。


その時、俺が何がいけないのかランニングの最中に考え始めた。


最初はただ構えてコインが落ちたと思ったら吹き飛ばされていた。


二回目はコインが落ちた音を聞いたら吹き飛ばされていた。


三回目はヤケクソにコインが落ちる時間を予測して、とにかく前にいる師匠を薙ぎ払おうとした瞬間に吹き飛ばされた。


全てが、一瞬で決着がついているように思える。


師匠は()()()()の太刀と称していたが、閃光かと尋ねると、そうではないと最初に答えていた。


では、何であるか?


「せんこう」というのは選考、専攻、先行、線香、戦功、先公……。


でもどれも師匠の攻撃とは結びつかない。


うーん。


と考えているそのとき。


「かぁ〜」


「うわっ。びっくりしたぁ。レイブン先輩、後ろから急に飛んでこないでくださいよ」


そういうと、レイブン先輩はフッと笑うように飛び立ってしまった。


そういうことが二、三日続くうちに、ふと閃いた。


気づかないうちに攻撃されているのでは、と。


では、いつ気づかれない時に攻撃されていたのか?


今までの組み手で手を抜いたことはないし、もちろん師匠の一挙一動を目で追えていた、はずだ。


…………。


思い当たる節がない。


そう思い、師匠に再戦を求めると、師匠は「一試合するごとに、素振り2000回追加するが、大丈夫かっ」と言った。


……背に腹は変えられない。


どうやら師匠も最初の試練を乗り越えるまで、次には進まないようだ。


なので仕方なく、一日のノルマを増やし、一日一回師匠との組み手を増やした。


サラΣ('◉⌓◉’)「レイくん、それってなんか誘導されてる気が……。」

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