5.せんこうの太刀
※この主人公は鳥を狩ることすらできません!
俺は魔法の練習を行った庭の地面に寝かされていた。
「おっ、目覚めたかっ。レイブンが蔵書室で倒れていたお前をここまで運んだんだぞっ」
「そうなんですか」
「うむっ。命を奪われる本もあるから、読むときは気を付けるんだぞっ」
命を奪われる本とは?と思ったが、とりあえずうなずくと、
「では、ちょうど一時間たったから、午後の訓練をはじめるぞっ」
……………。
「そんな、トレントの枝のすべてを切り落とされたような顔をしてどうしたんだっ」
……………。そのたとえ、ちょっと何言ってるかわからない。
「なるほど、わかったぞっ」
多分何もわかっていないと思います。(諦念)
「これから武術の鍛錬を行おうと思っていたが、次の試合で私に少しでもあてることがでも出来たら鍛錬をなくしてやろうっ」
なぜ、武術の鍛錬を?と思ったが、あてるだけでいいとのことなので、うなずいておく。
「では、壁にある武器の中から好きな武器をえらべっ」
といわれたので、一番あてやすそうな長槍をえらび、少し振り回してみる。
しっくりくるなぁ。
よ~しっ。すぐに終わらせてやる!
◇◇◇◇
ナレーターは思った。
どうして、この子供はこんなに自信満々に勝負に乗るのか?
と。
ナレーターは思った。
化け物は素手でも鳥を捕まえられるのに、勝負になるのか?
と。
「でも、あれだっ。このままだと勝負にならないから、ハンデを付けてやるっ」
そういって、化け物は勝負の条件を定めた。
・化け物に少しでも掠る、または一歩でも動いた時点で化け物の敗北。
ナレーターは問いかけたい。
化け物はこれで勝利できるとおもっているのか?
と。
でも、ナレーターは問いかけない。
だって、その危険性を身をもって知っているから。
◇◇◇◇
長槍を持って、師匠の前に立つと師匠はすでに、剣を持っていた。
「では、このコインが落ちたらはじめようっ」
そう師匠が言うと、空高くにコインを放り投げた。
そして、コインが落ちた瞬間、間合いを詰めようとしたその時。
師匠の持っている剣が長槍と俺を吹っ飛ばしていた。
◇◇◇◇
何されたかよくわからなかった。
「ふははははっ。何をされたかわからないって顔しているなっ」
気が付いた時には、すでに吹っ飛ばされていた。
「今の振り方は、せんこうの太刀といったところかっ」
「?閃光の太刀ですか?」
「いや。うむっ。これから鍛錬すれば、おのずとわかってくるだろうっ。とりあえず、剣の素振り5000本だっ」
そうして、俺の武術の鍛錬が始まった。
サラ( ;∀;)「レイ君が負けちゃった」
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