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異世界で必要なのは、魔力、知力、武力、それと……  作者: 大山小水
第二章 修行だっ

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22/27

1.二倍だっ

新しい章だぜっ。

数か月前、ノリと勢いに乗せられ、謎の白髪の女性の弟子になることを誓った俺。


すぐに「さぁ、修行だ!」と少年漫画的な展開にはならず「少しだけ、私にも用事があるんだっ。しばらくここら辺にいないから、二か月後ぐらいから修行を始めるでもいいかっ?」という感じで、二か月ほど時間が空くことになった。


その二か月を無為に過ごすことは許されず「まず、私の家に通えるように体力をつけておくことだなっ」という一声で、朝と夕方に走りこみを行い始めた。


また、魔法の練習は「よくわからないことが起きてるかもしれないから、私の目の前以外で使うのは禁止だっ」といわれ、魔法の実験は行えなくなってしまった。


なので、一日は、走りこみ、家の手伝い、妹の遊び相手、村のみんなと遊ぶ、走りこみという感じで過ごした。


妹はかわいいことに、走りこみを行うたびにおんぶをせがんでくるので、母さんにお願いしておんぶ紐的なものを作ってもらい、毎日妹を背負いながら走り込みを行った。

(※現実でおんぶしながら走るのは()()()()()()()()()()()()()ねっ

  主人公とその妹は特殊な訓練を積んでいます、たぶん)


そうやって過ごしているうちに二か月が過ぎ、修行を始める日がやってきた。


◇◇◇◇


修行の初日は、朝に白髪の女性が迎えに来てくれた。


「これからは毎朝、一人で私の家に来るんだぞっ」


「はいっ」


そう威勢のいい返事を返し、白髪の女性の家に向かうこととなった。


◇◇◇◇


一時間後。


「まだ、つかないんですか?」


「おう、ようやく半分ぐらいを通り過ぎたんじゃないかっ」


「そうですかぁ」


◇◇◇◇


歩き始めてから、二時間ほど経過。


「見えてきただろっ、あれが私の家だ!」


そういって、指のさしている方向を見ると、この世界に来て初めて見る大きさの家があった。


◇◇◇◇


そんなこんなで家に入れてもらい、家の住人達と顔合わせをした。


「まずはこの家を管理してくれている、カホだっ」


「あなたがご主人様のおっしゃっていた新しい弟子ですか。よろしくお願いします」


無表情で何考えているのかよくわからなかったが、丁寧に頭をさげられたので、こちらも丁寧にあいさつをした。


「次に、私の買っているジャイアントクロウのレイブンだっ。賢い子だぞっ」


「かぁ~、かぁ~」


気の抜けるような鳴き声をしているが、賢いということなのできっとよろしく的な何かを言っているのかと思って、こちらも丁寧にあいさつをした。


「顔合わせも済んだことだし、さっそく修行に移ろうか」


「はい」


そういって、俺と白髪の女性は家の庭に出た。


◇◇◇◇


「まず、私のことはこれから、師匠って呼ぶように」


「そういえば、まだ名前をうかがっ「師匠って、呼ぶようにっ」」


かぶせられたので、もう一度尋ねてみる。


「まだ名ま「師匠って、呼ぶ、ようにっ」」


……。


「ま「師匠って、呼ぶ、ようにっ」」


この感じ、どっかで経験したような感じだなぁ。


「わかりました」


俺がそういうと満足そうにうなずき、次の話に進んだ。


「私の修行方法には、二種類あるっ。一つ目はめっちゃスパルタでガンガン試練を課して、めきめき実力をつけていくもの。二つ目は、厳しい修行を課して、着実に実力を伸ばしていくものだっ」


それって、字面が少し違うだけでまったく同じ選択肢じゃないか?


「あのぉ、三つ目の選択肢ってあったりしますか?」


「あるわけがないだろうっ。この修行法で私の教え子はめきめき実力をつけてきたんだっ」


……………。


「さっさと決めろっ。十、九、八、「今まで何人教えてきたんですかっ?」二人だっ、一。お前は決められなかったなっ。それほど私の選択肢が魅力的だったかっ。しょうがないっ。二つ合わせて、二倍の修行量にしてやろうっ」


……………。(驚きで声も出ていない)

サラ(^^)「レイ君の修行が始まるね」


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