18.師匠
目覚めると、俺はベットの上にいた。
ベットの上には、俺の妹もいた。
妹は、俺の腹の上ですやすやと眠っていた。
しばらく見ていると、ぱちりと目を開けた。
かわいいなぁ。
そんな妹を抱きかかえ、俺はリビングに行った。
◇◇◇◇
リビングに入ってみると、俺の知らない白髪の女性と両親が話しているようだ。
両親と旧知の中であるのかかなり親しそうに会話をしている。
こういう時のできる子どもは、音を立てずにスッと部屋に戻り、部屋で静かに妹と遊ぶことができるのだ。
そう考え、最近の狩りの技術で鍛えた、気配を消す技術を使って、そぉーっと部屋を出ようとすると、
「あっ、お前のことで話してたんだ。本人にきいていいか?」
なぜか、来客の方の白髪の女性に気づかれた。
来客側からすれば、死角だったはずなのに、どうして気づかれた?
そんなことを考え、突っ立っていると、母さんに声をかけられた。
「この人、覚えてるかしら。生まれたときに一度あなたとあっているはずだけど…。まあ覚えてないよわよね。以前、ソルが森で倒れているのを助けて以来、出産のときとかことあるごとに訪れてくれてる人よ。普段はこの村の西に住んでいるのだけど…」
母さんの言葉に続けて、来客の女性が話す。
「今日、森の中を歩いていたら、すげぇ規模のでかい魔法が行使されたって感じて、向かってみたら、お前が倒れてたから、この家に運んでやったってわけだ。お前、魔法が使えるのか?」
「土、水、風の初級魔法だけなら」
「まぁ、すごいわねぇ」「よく頑張ったな」
母さんと父さんは素直に称賛したが、来客の女性は顔をしかめて問いかけてきた。
「お前、それ誰かに習ったのか?」
「いえ、魔法初級大全っていう本を読んで習得しました」
「ほう」
来客の女性はしばらく考えるそぶりを見せた後、こう問いかけてきた。
「お前、俺の弟子にならねぇか?」
「「「えっ」」」
母さんと父さんと俺は口をそろえて驚いた。
「魔法初級大全を読んだだけで、魔法を使えるってのは今までで見たこともきいたこともねぇ。大体、あの本に載ってるのは初級魔法の詠唱と魔方陣の作り方で、魔方陣は先生が用意したものを使うのが基本だからな」
ええっ。魔方陣は自分でつくるもんじゃないの!?
ガラガラガラ、ゴトッ。(常識が崩れ落ちた音)
「っていうかあの本の説明、時々自慢話が入るから、読むの大変じゃね?」
うんうん。
「しかも、魔方陣の作り方っていったって、初級魔法じゃ使わない図形もたくさんあって紛らわしかっただろ?」
うんうん。
「でも大丈夫だ。師匠がいれば、そんな苦労をしなくても大丈夫だっ」
ほう。
「だから、お前、俺の弟子にならないかっ。」
「なりますっ」
「ちょっと、きついかもだけど、ついてこれるかっ?」
「いけますっ」
ノリと勢いに乗せられ、俺は、そう答えてしまった。
第一章 始まり FIN
To be continue...
サラ(''◇'')ゞ「次の話は、私のお話です」
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