表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で必要なのは、魔力、知力、武力、それと……  作者: 大山小水
第一章 始まり

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

12/27

12.読解③

地球と異世界には、共通点がたくさんあるが、異なる点もたくさんある。


異なる点の最たる例は魔法の有無だろう。


では、どうして魔法が生じるのだろうか?


「魔法初級大全」には、こう書かれている。


「この世界には『魔素(まそ)』が大気中にあり、人間は体に存在する『魔穴(まけつ)』からその『魔素(まそ)』を取り込み、魔法を行使しているのじゃ」


続いて、こうも書かれている。


「人間の『魔穴(まけつ)』は大抵は手のひら部分に集中していることが多いのじゃ。そしてその『魔穴(まけつ)』が大きければ大きいほどより強い魔法を行使することができる、のじゃ」


「じゃ」つけんのわすれかけてない?


「ゴホゴホ。……。それでじゃ。この本のこの部分を読んでいる諸君はこう心の中で思うはずじゃ。『どうやって魔穴(まけつ)の大きさを知ればいいの?教えて偉大な大賢者フリードリッヒ様』と。うん?そうじゃろう?そうじゃろう?」


なんか、本に書いているのに無性にイラつく。


「従来の方法では『魔穴(まけつ)測定器』という高額で、一つ買うのに国家予算の2年分相当ぐらいの装置が必要なのじゃが、この本を読んでる諸君はいくら金を持っているとはいえ、買えるわけがないじゃろう」


さぁ、サラ姉に相談だ!(現実逃避気味)


「待つのじゃ。はやまるでない。ちゃんと偉大なる大賢者フリードリヒ様は新しい測定方法を思いついたのじゃ。もちろん、諸君でも手が届く範囲の代物でできることじゃ」


なに?


「粉末状のミスリル銀を一つまみを用意するのじゃ。それを手のひらにおいて、あとは手のひらに向けて意識を向けるだけ。ミスリル銀は魔法金属で高濃度の魔素(まそ)を内包しており、自然の中では温度が変化することはないのじゃが、大きい魔穴(まけつ)を持つものであれば、ほんのり暖かくなるのじゃ。もっとも、わしは適性がありすぎて、ミスリル銀が熱くなりすぎてやけどしかけたのじゃがな。なので諸君も水を用意して行うとよいのじゃ。この発見はわしが初めて(以下3ページに及ぶ自慢話)」


ミスリル、銀、だと?


◇◇◇◇


「母さん、ミスリル銀って家にある?」


「そんなものないわ」


◇◇◇◇


「村長さん、ミスリル銀ってこの村にありますか?」


「聞いたことすらないぞ」


◇◇◇◇


結論。ミスリル銀は、村にない。


う~ん。どうしたものか。


とりあえず「魔法初級大全」を読み進めた。


数ページ先に『魔素(まそ)』に関するページを見つけた。


「先ほど述べた通り、大気中には『魔素(まそ)』が存在しているのじゃが、この世界のほとんどのものに魔素(まそ)が内包されている。じゃがミスリル銀などの魔法金属、魔物からとれる魔石には高濃度で含まれているのじゃ」


おおっ。ミスリル銀を我が家の魔石で代用できるのでは?


父さん、母さんに許可をとって、一つまみだけ魔石を削り取り、手のひらに乗せて、意識を向けた。


はああああああああああ。(意識を向けている)


まだまだ意識が足りないのか、熱を一切帯びているように感じない。再び意識を向ける。


はああああああああああ。(意識を向けている)


一向に変化が見られない……。


俺、魔穴(まけつ)、小さいのかなぁ。

簡単な解説(''◇'')ゞ

魔法金属→高濃度の『魔素(まそ)』があり、『魔素(まそ)』の状態は流動的(電子みたいなもん)。

魔石→『魔素(まそ)』が結晶化したもの。『魔素(まそ)』の状態は安定的(固体みたいなもん)。

偉大な大賢者フリードリッヒ様は魔法金属と魔石の状態の違いがしっかりと把握できていない。

魔穴(まけつ)』でとりこめるのは流動的な魔素(まそ)だけ。

つまり、レイの測定方法は失敗している。(レイは魔穴(まけつ)が小さいわけではない)


サラ(-_-)/~~~ピシー!ピシー!「大賢者フリードリヒめぇ」


感想どしどし送ってください。

下のボタンをポチポチしてくれると、筆者が大変喜びます。

ブックマーク等もお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ