クレーマー
読んだよ!
て一言が欲しいです。
アクセスが間違ってアクセスしただけじゃないか、なんてネガティブな事を考えてしまいます。
僕は厨房スタッフを希望した。
ゴリくんは厨房スタッフだ。
厨房スタッフには男女の格好の違いがほとんどない。
いかにも『シェフ』という感じの全身白い服だ。
その服装に必要に従ってエプロンなどを身に付ける。
コック長は長く白い紙の帽子をかぶる。
それ以外のスタッフは白いキャップをかぶっている。
そして首元には『汗ふき』と『手ふき』を兼ねた赤いタオルをかけている。
ちくしょう、ゴリくんもゴリラのくせに似合っている。
それに比べて僕は何だ!?
まるでメイドのようなフリフリの格好。
西洋の本物のメイドさんはスカート丈が長いのにスカート丈は膝上で中々に短い。
靴は厚底で、歩きにくい。
レベルが上がって、運動能力が上がったから何とか歩けている。
女の子って大変だな。
この歩きにくさに慣れなきゃいかんのか。
花魁じゃねーんだから。
まぁ、パンツ見られるのぐらい何とも思わない。
見たいなら見ろ、オラ。
ただ見たヤツが「やった!得した!」みたいな顔してるのが何か気に食わない。
無料で得した気分になってんじゃねーよ!
ガチヤだって何だって、課金しなきゃ本当に得は出来ねーんだよ!
・・・という事で、パンツ無料見せ放題は二分で終わった。
「ライチさん、凄いわね。
その『厚底』で普通に動き回れるのね」と山下さん。
無茶苦茶動きにくいっつーの。
でも動けないほどでもない、ってだけで。
ふと気付くと山下さんの服は黒だ。
僕の服は白とクリーム色を基調としたパターンの色だ。
『フロアリーダー』は黒。
『新人』は白。
フロアの中を見ると色とりどりの格好のウェイトレスがウロチョロしている。
「本当なら、その格好で自由に動き回れるように数日はトレーニングするんですよ?
ライチさんは何故かすでに動けるみたいですね。
・・・わかりました!
ライチさんは山下について注文を取る練習をしましょう!」
金がもらえるなら、何もしないでもかまわん。
それって会社側から見たらとんでもない優遇じゃない?
仕方ない。
今回だけ素直に仕事を憶えてやるか!
しかしウェイトレス、女ばっかりだな。
この多様化の時代に。
・・・なんて思う訳ないだろ?
時々出てくるじゃん。
トドみたいな男だか女だかわからない生物。
「『多様性を考慮して』彼女が優勝です」
アレ美しいと思うの?
美しいかどうかは主観だとして、置いておこう。
あの力士みたいな糖尿寸前の体型、『健康的だ』と本気で思うの?
アレを選ぶ事事態が、健康被害を増長させる大罪だと思うね。
ウェイトレスは女だけで良いんだよ。
『ウェイトレスなんか時代遅れだ』って言うならその店が潰れるだけなんだから。
客「この『手羽先の唐揚げ』ってどんなメニューだ?」
出たよ、店員を奴隷かなんかだと思ってるヤツ。
こちらを困らせようとしてるのはまるわかりなんだよ。
僕「鶏の手羽先の唐揚げっすね」
客「・・・んなもん、わかってるんだよ!」
僕「なら何で質問したんすか?」
山下「ちょっと!ライチさん!」
客「手羽先には甘辛い唐揚げと、胡椒辛い唐揚げがあるんだよ!」
僕「日頃、居酒屋通ってるお客様は知ってるかも知れませんけど、山下さんみたいな娘っ子が知ってる訳ないじゃないですか。
答えられない女の子のオドオドする姿を見て、お客様は一体何が楽しいんですか?
趣味悪すぎですよ」
客「う、うるさい!
貴様らは客の言う事に『はい、はい』と従っておけば良いんだ!」
僕「ようやく本音言ったな。
ウチは言葉遊びする店じゃねーんだ。
僕は店員を奴隷だと思ってる客と、駅弁に入ってる干したあんずだけは許せねーんだよ!
オラ、帰れ!帰れってば!」
僕はオヤジを店から蹴り出した。
クビになるかと思ったら意外にも軽く怒られただけだった。
何でかって言うと僕がオヤジを追い出した後、店の中で拍手がまき起こったそうだ。
世の中にはああいう客に迷惑を被ってる人が沢山いるって事だ。




